浄土曼荼羅

 24, 2017 14:10
曼荼羅



浄土曼荼羅とは……。
仏や菩薩が住む欲望や苦しみのない世界の様子を、
経典類に従って描いた図絵を言います。

मन्त्रः (マンダラ)は、サンスクリット語。
古代インドの宗教や文学で用いられた共通語で、
中国や日本では『梵語』と言われています。
サンスクリット語の発音に漢字をあてがったもので、
本来の意味は“本質、円”だそうです。


その昔、心理学者ユングは深く思い悩む日々に、
意味もわからないまま、よく円形の絵を描いていたようです。

やがて、精神的に安定している時にはキレイな円が描け、
不安的な日は、円がいびつであることに気づき始めます。
そんなとき、友人から東洋哲学に関する書籍を贈られます。

その本によってユングは、自分の描いた円と、
東洋では瞑想グッズである曼荼羅に、共通点を見いだしました。
曼荼羅の意味する『円』は、
理想的な精神状態を表す象徴として使われるもの。
例えば、男性性と女性性、劣等感とプライド、欲望と自制など
自分の中の対立する様々な感情を統合する意味に
繋がっていると知るわけです。

以来、ユングは治療の一環として患者たちに曼荼羅を描かせ、
その手法は現在の精神科医にも継承されているようです。


さて、『浄土曼荼羅』と聞くと、
私はすぐにユニット名“姫神”の曲をイメージします。
★姫神
日本の東北地方の風土や歴史・文化を深く追求し、
それを独特の手法で音楽として表現。


しかも、平泉毛越寺法楽会浄土庭園でのコンサート。

この特別な場所で行われた特徴として、
4曲目の「唱礼(声明)」には、
12分56秒にも及ぶ深く低く響く僧侶らの声が。

9曲目の「求法心経(般若心経)」は、
シンセサイザーと読経の完全なコラボ……。
これは“トリハダもの”です。
音楽が全細胞に浸透、
魂が歓喜に震えるような感覚に。

で……。
最後10曲目の「浄土曼陀羅」で、
精神は完全に「宙」へ解き放たれるのです。

浄土曼荼羅
神々の詩


不思議ですねぇ。
音楽をはじめ、食べ物や花々の好みも、
歳を重ねるに従い、ドンドン変化していきます。

若い頃は音楽のジャンルもさまざまでしたが、
20年くらい前からは、
ヒーリングミュージック一辺倒になりました。

喜太郎、宗次郎、姫神、アト゜イ(アイヌ音楽)、ヨーヨー・マなど、
時間と空間の境界を越え、
一見、異なるように見える文化や伝統を、
融合したような調べ
に惹かれるわけです。


子供の頃、坊さんのお経と線香の匂いは嫌いでした。
死は忌み嫌われるもの。
葬式グッズは全て、死に繋がっているように思えたものです。

大人になり杉葉から線香を作る過程を見たり、
ハーブの研究から香木を知り、
お香をたくことで、線香へのイメージも変わりました。
今では“安らぎ”さえ感じますから不思議なものです。

真紅のバラから山野草に、花の好みも移ろい、
大河のような人間への憧れが強くなりました。

映画を見ていても、主役より名脇役に惹かれます。
若く美しい主役は、役者としては未熟で物足りません。
それを名脇役が引き立てる。
キャリアと情熱を秘めているぶん、
甘味、塩味、辛味、渋味のバランスが絶妙なんですよねぇ。


(*′☉.̫☉)えっ? 歳だって……?
そう言われると、身も蓋も……いや、その通りかも。(^_^ ;)

姫神の『浄土曼荼羅』 9曲目の「求法心経(般若心経)」を、
繰り返してダビングしておき、瞑想ミュージックとしても使いましたが、
斬新で荘厳、お洒落で、心に染み渡ること請け合いますよ。
読経だけだと陰気で退屈ですが、
『音楽のパワー』が、それを崇高なマントラに変えます。

この曲、とくに葬送曲にはもってこい、です。
個人的には、ショパンや、ベートーベンの葬送曲より好きです。
坊さん呼ばずに、この音楽で送って欲しいほど……。(*^▽^*)


頭髪が白くなったからとて、尊敬できる長老ではない。
ただのむなしい老いぼれである。
真理あり、他者の害にならず、自ら清め、慈しみあって、
そうしてはじめて、彼は心の垢を取り除いた賢者となり、
年長者として尊敬される。  仏陀



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COMMENT 6

風子  2017, 09. 25 [Mon] 14:15

Re: エリアンダーさんこんにちわ!

> マンダラを砂絵で描くチベット密教の僧の姿を
> TVでよく見ます。これで功徳を積めるんですね。

気が遠くなるような砂絵ですよね。
エリアンダーさんのページに乗せるとしたら、
1000倍速……ハイスピードじゃなくっちゃ!

> マンダラ絵を手に入れ祖母にお土産にあげて
> 喜ばれたことを思い出しました。

(((ʘ ʘ;)))ワ~オ!
チベット行かれたんですかぁ。
青海チベット鉄道乗って?
ま、まさか、エベレスト眺望ホテル(日本人が建てた)
泊ったとか? → 憧れの地

> 姫神、いいですね。特に「神々の詩」はもっとも好きです。
> この曲は縄文をフィーチャーしたらしいので、これに惹かれる私は
> 弥生系じゃなく縄文系かも知れません。

∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!
NHKの紀行番組などに採用された曲は、やはり何度聞いてもいいですね。
西安から始まるシルクロード(当時は喜太郎、宗次郎)
敦煌、ウルムチ、トルファン、カシュガル……。
この辺りに惹かれる私は、モンゴル系縄文人でしょうか?(*^▽^*)

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風子  2017, 09. 25 [Mon] 13:51

Re: ウナさん こんにちわ!

>つまり打楽器も弦楽器も
> 母の心音そのままだからです
> 言葉が意味を持たなかった赤ん坊のときにもにでも
> 『あ~』とか『ま~』とか音を出していた筈です

母の心音、収縮のリズム、洪水のように響く血液の流れ。
それらに耳を澄ませて、母体という宇宙で、
ウナさんが漂っている様子を想像してしまいました。

> 海中はとても喧しいものです
> タンクからの吸気やレギュからの排気音
> 隣人の心拍までがときとして聴こえそうです

(´ー`*)ウンウン 海中で、さまざまな音に耳を澄ますの、好きでした。
耳栓してても、骨伝導で聞こえるんですよねぇ。

> 『神々の詩』とても馴染み深いものです
> 『島唄』も津軽三味線もアイヌの子守唄も
> 私には同じように聴こえることがあります。

魂の琴線に触れるようなメロディは、人類共通だと思いますねぇ。
シルクロードの旅人は皆、ウナさんと共鳴することでしょう。
言葉ではなく、心地良い『音』……。
『島唄』も津軽三味線もアイヌの子守唄も、
望郷と、慈しむ愛に満ちていますもの‥‥。(*^▽^*)

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エリアンダー  2017, 09. 25 [Mon] 13:26

マンダラを砂絵で描くチベット密教の僧の姿を
TVでよく見ます。これで功徳を積めるんですね。
マンダラの話を読んでいたら、ネパール旅行で
マンダラ絵を手に入れ祖母にお土産にあげて
喜ばれたことを思い出しました。
すっかり忘れていたこのエピソードを思い出せたのは
マンダラによる功徳かも。(笑)
姫神、いいですね。特に「神々の詩」はもっとも好きです。
この曲は縄文をフィーチャーしたらしいので、これに惹かれる私は
弥生系じゃなく縄文系かも知れません。

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千鳥足・ウナ  2017, 09. 25 [Mon] 13:10

日が暮れて何処へ還るや赤蜻蛉

こんにちは
生誕までの半年と『おくいぞめ』までの一年で
わたくしは創られたと思います
つまり打楽器も弦楽器も
母の心音そのままだからです
言葉が意味を持たなかった赤ん坊のときにもにでも
『あ~』とか『ま~』とか音を出していた筈です

『音・おん』とは振動の伝達です
潜れば判りますが
海中はとても喧しいものです
タンクからの吸気やレギュからの排気音
隣人の心拍までがときとして聴こえそうです

幼き頃、大人を真似て「お経」を口ずさみましたが
似た音を羅列した、まったくの出鱈目でした・・・

『神々の詩』とても馴染み深いものです
これは
言葉が意味を知らなくとも
梅婆ちゃん(母)とのやり取りに用いたものです
『島唄』も津軽三味線もアイヌの子守唄も
私には同じように聴こえることがあります。あはっ!。

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風子  2017, 09. 25 [Mon] 12:52

Re: バーソさん、こんにちわぁ!

> すこぶる快調のようで、なによりです。^^)

ウフフ……。
快調ではなく、ややこしい記事を練る間の『中休み記事』なんです。

この下書きを済ませて、バーソさんの新着記事にとんだら、
まぁ!シャンソンじゃぁないですかぁ。びっくり!

> この2曲、聴きましたが、感じません。心地いいとは感じない曲です。

さもあらん……シャンソンと対極する音楽ですよねぇ。

> 今でもチベット発祥の曼荼羅は、ちょっと気持ち悪く感じます。

無理もないです。聖書とは、かけ離れたような思想ですもの。
ただ、私は東洋医学出身ですから、鍼灸意外に、
薬草とか、アーユルベーダ―にも関心があって、
その背景にある東洋思想をかじっただけなんですが……。

> 今やっとそういうものを少し楽しんでいる状態のせいもありそうですが、

(´ー`*)ウンウン 某シャンソン歌手のライブ、行かれるくらいだから、
やはり感性が、その方向なんだと思います。
だからって、≪非会員》なんて……∵ゞ(´ε`●) ブハッ!! です。

> ヒーリングCDは……

これも種類によっては嫌~な感覚になるものもありますよね。

> 自分の人生では自分が主役ですから、自分のまわりは脇役だらけ。
> いい脇役に恵まれると、いい人生になれるようですが、
> しかし悪役の人も、じつはこちらに何かを学ばせるために悪役を演じて
> くれているのだと考えると、人生劇とはうまく出来ているものだと思います。

おっしゃる通りですよね。
若い頃は、そう思えずに反抗してましたが……(^_^ ;)

> 風子さんは、東洋的なものに波長が合うようじゃないですか。
> 私は、文化・芸術的には、あまり東洋的なものは合わないですね。
> 前世はどうなっているんだか。(笑)

若い頃は西洋文化好きで、世界史の成績もよかったですが、
NHKシルクロードシリーズ、文明の三差路みたいな番組観てて、
どんどん好きになりました。

バーソさんは、やはり“花の都パリ”好みだと感じます。
モディリアーニ(画家)と、恋人ジャンヌ・エビュテルヌのように、
美しく、切なく、はかないストーリーがお好きでしょう?
私のイメージとしては、“夢見る哲学者”ってな感じです。((´∀`*))

前世は……たぶん、いいとこのお坊ちゃま。
大昔、はかない恋に夢破れ、信仰の道へ(バーソロミュー)
で、信仰一筋過ぎて、晩年に世間を知らないことに気づく。
生まれ変わって波乱万丈を味わい、再び信仰の道へ。
やがて、宗教と信仰の違いに気づき、自由に目覚める。

なぁ~んちゃって、風子流過去世占い、でしたぁ。(*^▽^*)

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☆バーソ☆  2017, 09. 25 [Mon] 12:07

悪役は善人。

また一週間の間隔の更新じゃないですか。
すこぶる快調のようで、なによりです。^^)

読んで、うーん、と思いました。これはどうも感覚が違うようです。
この2曲、聴きましたが、感じません。心地いいとは感じない曲です。

今回、拙ブログで書いたシャンソンの世界とはまるで違う話ですね。
私は、異教の習慣を非とするキリスト教徒の人生が長かったせいで、
今でもチベット発祥の曼荼羅は、ちょっと気持ち悪く感じます。

長年、この世の音楽や映画などに一切無縁だった時期があったので、
今やっとそういうものを少し楽しんでいる状態のせいもありそうですが、
やはり私が《非会員》ということなんでしょう。

ヒーリングCDは、ヘミシンクも含め、10枚以上は買ったと思うのですが、
どれも長時間聴いていたい、というのはなかったですよ。
ただ、齋藤孝の『声に出して読みたい日本語』の付録CDに、僧侶による
般若心経の読経(声明?)が入っていて、トリハダを感じたことはあります。

映画は、脇役に目が行くことがよくありますね。
最近観た映画では、遠藤周作原作の『沈黙(サイレンス)』で、
大名役のイッセー尾形が主役の若い俳優たちよりも光っていました。
昔の映画では『七人の侍』で、志村喬とか宮口精二が印象に残っています。

自分の人生では自分が主役ですから、自分のまわりは脇役だらけ。
いい脇役に恵まれると、いい人生になれるようですが、
しかし悪役の人も、じつはこちらに何かを学ばせるために悪役を演じて
くれているのだと考えると、人生劇とはうまく出来ているものだと思います。

風子さんは、東洋的なものに波長が合うようじゃないですか。
私は、文化・芸術的には、あまり東洋的なものは合わないですね。
前世はどうなっているんだか。(笑)

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