奇跡の脳

 14, 2017 00:05
奇跡の脳



統合失調症の兄を持つジル・ボルトテイラー 博士は、
その破壊的な精神疾患の正体を探ろうと脳科学者の道に進み、
35歳の若さで全米精神疾患同盟(NAMI)の理事に抜擢されます。
そしてある朝、自らに脳卒中の発作が……。

1996年12月10日の朝、
私は起きると自分の脳に障害があるのを発見しました。
私の左脳で、血管が破裂したのです。
その後の4時間の間に、私は自分の脳が、
すべての情報を処理する能力が、
完全に退化していくのを見ていました。

私はバランスを崩しそうになって、壁をもたれかかりました。
そして腕を見下ろしたときに、
自分の体の境界が分からなくなっているのに気がつきました。
自分がどこから始まって、どこで終わっているのか分からないのです。
自分の腕の原子や分子が、壁の原子や分子と混じりあっているのです。

なんとも奇妙な感覚。
からだが、固体ではなくて流体であるかのような感じ。
まわりの空間や空気の流れに溶け込んでしまい、
もう、からだと他のものの区別がつかない

その瞬間、 左脳のささやきが 完全に途絶えました。
まるで誰かが テレビのリモコンで消音ボタンを押したかのように
全くの静寂になりました。
最初、 頭の中の静寂に ショックを受けていましたが
それからすぐに 周囲の大きなエネルギーに魅了されました。
もはや 体の境界が分からない私は
自分が大きく広がるように感じました 。
全てのエネルギーと一体となり 、それは、 素晴らしいものでした

この空間の中では、 仕事に関わる ストレスが 全て消えました。
体が軽くなったのを感じました 。
外界全ての関係と 、それにかかわる ストレスの元が 、
すべてなくなったのです 。
平安で満ち足りた気分になりました。
想像して下さい。
37年間の感情の重荷から解放されるのが どんなものか!
ああ! なんという幸福。
とても素敵でした

空間のなかでの自分の体の位置が分からなくなり、
自分が大きく広がっていくのを感じていました。
ちょうど瓶から解放された精霊のように。
そして私の精神は自由に舞い上がりました。
ちょうど音のない恍惚の大海を悠然と泳ぐ鯨のように。

涅槃(ニルヴァーナ)だ。
これは涅槃(ニルヴァーナ)だ。
私はこう 考えていたのを憶えています。
私のこの壮大な大きさを、
私の小さな肉体に戻して閉じ込めることなどできないだろうと。

時間も止まり、今この瞬間が全てになる

それは、右脳の意識の中核には、心の奥深くにある、
静かで豊かな感覚と直接結びつく性質が存在しているんだ、という思い。
右脳は世界に対して、平和、愛、歓び、
そして同情をけなげに表現し続けているのです。



私にとって、この本は衝撃でした。

なぜなら第一に……。
一般的に、脳梗塞のリハビリは6カ月までとされ、
それ以降の目覚ましい回復はありえないと言われているにも関わらず、
ジル・ボルトテイラー の場合、左脳の機能不全(赤ちゃん状態)から、
8年の歳月をかけて完全回復したという事実です。

第二に……。
左脳が沈黙したことで、
右脳の超常的な働きがクローズアップされたこと。
瞑想などによる幽体離脱ではなく、
脳梗塞の最中に起きたワンネス体験の衝撃です。

このことは、人間の脳には予め霊的な世界にアクセスするための
チャンネルが備わっていることを示唆します。
ふだん、左脳の抑圧によって閉じられているチャンネルが開通。
異次元の体験を味わったわけですから。

正直、人の意識のなにかについて、
『ほぉ(((ʘ ʘ;)))…ここまできたんだぁ…』と思いました。
最近の霊的体験って、医学者に増えてますよね。

エリザベス・キュープラー・ロス博士に続き、
過去記事で紹介した脳神経外科医の臨死体験、スピ界の変遷
ボルトテイラーは自らの脳で、左脳と右脳の特徴をリアルに実感。
脳卒中の兆候が現れるところから、
回復にいたるまでの経緯を説明するために、
本を書いたり講演を行いました。(NHKのドキュメンタリーにも)

もっとも、彼女が奇跡的に完全回復したのは、
高次元から『象徴として選ばれた』のだろうと、思います。
理性(左脳)が支配する世界に囚われないこと。
左脳を黙らせれば、
愛と平和に満ちた世界を誰もが感受できると、
人々に伝えるために、です。

日本語字幕付きの動画です。
脳卒中体験を語る / ジル・ボルティ・テーラー


脳卒中の前は、
自分なんて脳がつくりだした"結果"に過ぎず、
どのように感じ、何を考えるかについては、
ほとんど口出しできないんだと信じ込んでいました。

出血が起きてからは、心の目が開かれ、
両耳の間で起きることについて、
実際にはいろいろと選べることがわかってきました。

頭の中でほんの一歩踏み出せば、
そこには心の平和がある。
そこに近づくためには、
いつも人を支配している左脳の声を黙らせるだけでいい。
          ジル・ボルトテイラー


●ジル・ボルトテイラー 博士
1959年、アメリカ・ケンタッキー州生れ。
神経解剖学者。
ハーバード医学校で脳と神経の研究。
マイセル賞を受賞。
全米精神疾患同盟の理事を務める。
37歳で脳卒中に倒れ、その後8年を経て「復活」。
2008年にはタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。


( ˘ ³˘)…だから、って……。
脳梗塞にはなりたくないし、
なったとしても、博士のように、
右脳が開花するとも限らないですよねぇ。
( ̄~ ̄;) ウーン
やっぱ、安全に右脳を開花させるのは、
瞑想か、あるいは“ボ~…”だと思います。
“ボ~…”だと、そのまま眠ってしまう方は、
運動などで体力を消耗させ(理屈消滅、精神高揚)、
肉体を、ボロ雑巾状態にするのが近道では?と、
体験から思います。(^_^ ;)


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COMMENT 11

風子  2017, 07. 18 [Tue] 19:21

Re: Hiroさんワァ~オです!

> リンク先の動画(きっとNHKの「スーパープレゼンテーション」ですよね?)
> も観ました。う~ん、何て言うか、いろんな意味で、こちらも「言葉を失う」
> 中味でした。

博士……気の利いたジョークを交え、パワフルで知的で、スゴイ人ですよねぇ。

> 風子さんの記事は、本当にいつも魅惑と示唆に富んでいますね~♪

(((ʘ ʘ;)))……Hiroさんに褒めていただくなんて、超嬉しいです。
魅惑と示唆に富んで……これ、嬉しいですが、
最近はちょこちょこ、限界、感じているんですぅ。(。・?_?・。)


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Hiro  2017, 07. 18 [Tue] 19:03

ボルトテイラー博士凄いです!!

リンク先の動画(きっとNHKの「スーパープレゼンテーション」ですよね?)
も観ました。う~ん、何て言うか、いろんな意味で、こちらも「言葉を失う」
中味でした。

あくまでも、科学的、物理的な世界観の人が、このようなことを語る…。
感覚的、情緒的に物事を見ている自分にとって、あらためて、人間の深遠さ
を感じました。

風子さんの記事は、本当にいつも魅惑と示唆に富んでいますね~♪

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風子  2017, 07. 15 [Sat] 17:11

Re:🔓コメさんへ

ワ~オ! わざわざ、ありがとうございます!
ず~と疑問でしたが、な~るほどぉ、でした。(*^▽^*)

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風子  2017, 07. 15 [Sat] 14:41

Re: ウナさん面白すぎる!

(((ʘ ʘ;)))……ウ、ウナ博士の見解は……。
心臓   →  殿
筆頭家老 →  腸
脳    →  実行部隊 ってことですね。
その心は“脳死があっても心臓死はない!”って?
面白~い、座蒲団三枚!

> おいらの源爺ちゃんは戦地で弾を腹に食い
> 三日ほど三途の川のほとりをうろついたそうですが

この類の話は負けまへん。

子供の頃、近所の爺さま亡くなって棺桶に。(土葬)
大男で桶に収まらず、家人が足の骨を折った。
墓に埋葬中、棺桶を叩く音が…((((;゚;Д;゚;))))
仮死状態だった爺さま曰く。
『オラ、桶から出ようとしたが、足、立たねえで』とさ。((´∀`*))あはは。

源爺ちゃん、ケチな船頭で良かったです。
ふつう、三途の川の畔、三日もうろついてたら、
小銭、足らんでも乗せてあげるでしょうに……。( ˘ ³˘)オホホ。

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はしびろこう・ウナ  2017, 07. 15 [Sat] 13:16

脳は家来

こんにちは
いつの頃からか
殿様は心臓で、筆頭家老が『腸』
そして脳はオペレーションに於ける実行部隊と・・・
誰もが脳が人体を司っていると思っておりますが
それは間違いではなさそうです
ですが呼吸を初めとした自立神経などの動きは
『殿』直轄の部隊のなせる業かも知れません
右脳が怠ければ殿が左脳に
『おい!隣を起こせ!』といい
左脳が暴走をすれば殿が右脳に
『おい!水をかけろ!』と命じるのかも・・
腸も脳も休むことが許されますが(眠ること)
殿は一瞬たりとて休むことはゆるされません
(脳死があっても心臓死はない!・・・あはは)

おいらの源爺ちゃんは戦地で弾を腹に食い
三日ほど三途の川のほとりをうろついたそうですが

殿の声『おい!渡し賃が足りないぞ!』に目が醒め
このどなる声のお陰でで内地に還ってきたとか
あはは。

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風子  2017, 07. 15 [Sat] 04:10

Re: バーソさんおはようございます♪

> 臨床医や脳科学者がこういう体験をする話が増えてきましたね。

(´ー`*)ウンウン …嬉しいことです。
ふつうのオバちゃんが語るより、何倍も訴求力ありますから。

> しかし、この人の気付きは、やはり天から選ばれた人ですね。
> 「生きている人たちにどれほど強い洞察を与え得るか。
> その気づきが回復への力となった」
> 「人間は二つの認識的な心を備えた宇宙の生命力だ」

本当に……。
“その気づきが回復への力になった” なんて、
気づけば奇跡は起こることの証明みたいな言葉ですよね。

>「内面的平安の回路で生きることを選択すれば、
> 世界にはもっと平和が広がる」

これを伝えるための脳梗塞だったんですよねぇ。

> 知ろうとしない意思を強固に持つ人というのは、おそろしいものです。
> こういう動画を見ると、死後への怖れが薄れます。

同感です。
スピと言ってもピンからキリまでと思うのですが、
全否定するタイプの人は知識が半端か、思い込みの呪縛、
自分の価値観を否定されるようで、知ることが恐怖なのでしょうね。

> 脳が物理的にも完全に二つに分離しているのは知らなかったです。

今まで右脳は、情操や芸術に関わる…などと説明されているだけで、
何も解明されてはいなかったんですよね。
脳梁で繋がっているのに、ここまで“役割分担”があると知り、
医師たちも“目から鱗”だと思います。

ですが、やっぱり、いるんですよねぇ。
危機的状況に起きた幻覚だ!妄想だ!と、片づける人たちが。(^_^ ;)

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☆バーソ☆  2017, 07. 14 [Fri] 21:20

臨床医や脳科学者がこういう体験をする話が増えてきましたね。
まずは、このひとの話術のうまさに感心しました。
原稿なし、身振り手振りをまじえて、表情も豊かです。
ラ ラ ランド。ストレスがなくなり、体が軽くなる。
そんなチャンスに恵まれる脳科学者なんて、そうはいない。
電話番号もわからないラ ラ ランドも困ったものです。
が、そのランドでは、そんなものは不要なので、いいのでしょう。

しかし、この人の気付きは、やはり天から選ばれた人ですね。
「生きている人たちにどれほど強い洞察を与え得るか。
その気づきが回復への力となった」
「人間は二つの認識的な心を備えた宇宙の生命力だ」

そして、このあとがいいですね。
「どのように在りたいか。すべての瞬間瞬間において選ぶ力がある」
「内面的平安の回路で生きることを選択すれば、
世界にはもっと平和が広がる」

こういう話を聞いてもなおスピリチュアルを悪く言う人の気がしれません。
知ろうとしない意思を強固に持つ人というのは、おそろしいものです。
こういう動画を見ると、死後への怖れが薄れます。
脳が物理的にも完全に二つに分離しているのは知らなかったです。

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風子  2017, 07. 14 [Fri] 18:23

Re: エリアンダーさんコメントありがとうございます♪

> 脳出血で構語障害(ワンワンワン)と左手の麻痺があったのに、

このあたりの表現、さすがアメリカ人。
的を得てますが、ジョークみたいで上手いですよねぇ。

>身体が溶けて周囲とまじりあったり……。

この表現も、リアルにスゴイですね。
これは、そのまんまです。
自分が(意識が?)素粒子にでもなったかのように、
浸透して周囲と混じり合い、どんどん拡散していく感覚…。
よ~く解ります。

>右脳と左脳を行ったり来たりし、特に右脳寄りになったときに……。

このあたりも脳神経医ならではの観察眼ですよねぇ。
左脳の崩壊が一瞬、一挙に、ではなく、
観察可能な時間をかけて、というのが摩訶不思議で、
“選ばれたのだろう”と思いましたねぇ。

私も、炎天下の磐梯山山麓を歩いていて、突如、真綿を踏んでる感覚に。
『ヤバイ! 脳梗塞?‥』とか思って立ち止まり、深呼吸しながら時間稼ぎ。
それこそ一過性でしたが、心臓、ドキドキでした。

> 私も左脳の声を黙らせたいけど、どうすればいいんでしょうね。
> 瞑想しても雑念が次から次へと現われては消えです。(笑)

∵ゞ(´ε`●) ブハッ!! ……な~か、なか。
左脳って自己主張強くて、めったに黙りませんよね。

( ˘ ³˘)思いっきり退屈でいるか、肉体のボロ雑巾状態……。
とか言っても、エリアンダーさんのこと。
左脳の知的好奇心、Google先生と仲良し過ぎて、ムリかも、です。(*^▽^*)

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エリアンダー  2017, 07. 14 [Fri] 13:06

動画見ました、驚異的でした。
脳出血で構語障害(ワンワンワン)と左手の麻痺があったのに、
動画では完全に回復していますね。

身体が溶けて周囲とまじりあったり、ストレスが
消えていく感覚って面白いです。
左脳と右脳の働きの違いを実際に体験して、右脳と左脳を
行ったり来たりし、特に右脳寄りになったときに周囲の巨大な
エネルギーと一体化して恍惚となったりスピリチュアルな体験も
したとか驚きです。
いつだったか脳神経医が脳卒中に襲われながらも
手足を動かし、発声し冷静に障害部位を診断していき、
これは一過性脳血管障害だと診断して安堵したとの本を
読んだことがあります。まあ、こちらは一過性でしたから。
私も左脳の声を黙らせたいけど、どうすればいいんでしょうね。
瞑想しても雑念が次から次へと現われては消えです。(笑)

Edit | Reply | 

風子  2017, 07. 14 [Fri] 12:11

Re: ひまわりさんコメントありがとうございます!

> よくしゃべるおばちゃんですね。w

∵ゞ(´ε`●) ブハッ!! ……確かに、パワフルで雄弁な女医ですねぇ。

> 一つを黙らすという発想がナンセンスです。
> そもそも必要なのが平安ならば、強制を排除しなければいけません。
> お釈迦さまは何千年も前にこれらのことを強制なしで実践し、その世界を説いています。

さすが、着眼が素晴らしい。
私も思いましたよ。
右脳、左脳でsetだし、左脳だけを黙らせるなんて不可能だと。
思うに、世界の科学や物理、医学者たちは左脳の知識に支えられている人々なので、
よほどショックだったんじゃないでしょうか。
ニルバーナとしいう言葉は知ってても、信じてなかった。
それが左脳の機能不全によって、
ニルバーナのパノラマが、実感として展開したことに仰天。
過去の歴史を振り返ることさえ忘れて……みたいな。(^_^ ;)

> しかしこの方の回復力は素晴らしいですね。
>この回復力を科学的に解明して苦悩している方々に役立ててほしいですね。

この本を読んだ多くの患者さん、家族たちが、どんなに
脳梗塞の後遺症から回復することを期待したことだろうと思います。
ですが、日本の医療保険制度では無理(保険機構パンクしかかってます)
6カ月以上のリハビリは、全面的に自費になり不可能でしょうね。

> で、肝心の精神疾患の正体は解明できたのでしょうかね?

暗中模索でしょうが、日本よりは進んでいるんじゃないでしょうか。

日本は薬はジャンジャン出しますが(申請のみで誰でも精神科の看板あげれる)
専門的なカウンセリングができる医師が少ないです。
知人の娘も専門施設に入り、薬漬けで逆に悪化。
両親が引き取り、後に回復しました。

私、個人的に、ですが、精神疾患の多さに驚いています。
なぜ?‥‥なぜ、今なのか…と。( ̄~ ̄;)

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ひまわり  2017, 07. 14 [Fri] 09:58

こんにちは

よくしゃべるおばちゃんですね。w

個人的には右も左も関係ないのです。確かに科学的にはそうなんだろうけど、一つを黙らすという発想がナンセンスです。

そもそも必要なのが平安ならば、強制を排除しなければいけません。これが西洋的な発想の限界なのだと思います。

お釈迦さまは何千年も前にこれらのことを強制なしで実践し、その世界を説いています。


しかしこの方の回復力は素晴らしいですね。この回復力を科学的に解明して苦悩している方々に役立ててほしいですね。

で、肝心の精神疾患の正体は解明できたのでしょうかね?

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