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ぶれない心

気づく
03 /07 2017
雪原



2~3日、音信不通になっていた友の、かつての言葉です。

『“毅然”という言葉の意味が知りとうてなぁ、
海を見に行ったんや……。
風の強い日でなぁ。
そそり立つ岩々に向かって、
何度も何度も、凄い波が打ち寄せてなぁ。
それを見てたら泣けて、泣けて……。
どう生きればいいか教えてもろたわ』


自尊心や執着、妬みや謗りの渦巻く人間関係に、
相当、悩んでいたようです。
聰明でセンスがあり、カリスマ性を秘めた……。
私から観るとスーパーマルチ人間に思えた女性で、
ほとんど愚痴らない人でしたから、かなり衝撃でした。

毅然とは、『自分の信念を貫くしっかりした態度』のことですが、
彼女は辞書の説明なんて信じないタイプでした。
毅然という言葉の在り様……現象を求めていたのです。

何度も々、凄い波が打ち寄せても、ぶれない心。
凄いですね。
思うに……。
この生き方ができる人の心には、
『壮絶』が潜んでいると思っていました。

飢え、貧困、挫折、失望、差別、離別、不条理、悲しみ、怒り、etc。
一見、負の感情のように思えるエネルギーが充満したとき、
人は『毅然』という“在り方”を選択すると……。
考えてみると私自身も、そのように生きてきたような気がします。

ところが、どっこいです。
歳を重ねるとともに毅然が縮小し、対極的とも思える
『ひょうひょう』に近づいている自分を感じているのです。


実を言うと、それに憧れていました。
軽~るく、ときにふらふらと、現れては消える、みたいな『ひょうひょう』。
言葉のイメージとしては掴みどころがないようですが……。

世俗にこだわらず、
他人に振り回されず、
執着心も強くなく、
しがらみに囚われることもない。
だからといって、優柔不断ではなく、
確固たるメンタルも持っている、
心がぶれない人間に、
です。

( ̄~ ̄;) ウーン……。
毅然も、ひょうひょうも、メンタルは同じかも……。
両方とも核となる信念があるという意味において、
“ぶれない心”を格納しているってことでしょうね。
強いて違いを言えば……。
『毅然』は若く、『ひょうひょう』は年季ってことかもしれませんね。


ぶれない、と言えば、フィギィアスケートの麻央ちゃんですよね。
誰がなんといってもトリプルアクセル。
彼女は一人で、一番を目指しています。
さまざまな麻央ちゃんの中の、パーフェクト麻央を。
彼女のファンは大抵、その精神性に感銘をうけるのでしょうね。

ぶれると言えば、風見鶏の政治家か、トランプでしょうね。(^_^ ;)
物事の本質を深く知らない者は、周囲の洞察に揺れるしかないんですねぇ。

!(・。・)b うん?
ぶれるといえば、意図的にぶれる業界は多いですよね。
ファッション、ヘアスタイル、飲食、車のモデルチェンジなどなど、
『流行』という大義名分のもとに、ぶれ続ける商業界です。(^_^ ;)

流行は、進化とは違います。
流行は、単に意図的な『ぶれ』だと、私は思っています。
揺れて、変化して、戻って、また揺れる……。
消費者の大半は、購買心理学的戦略に踊らされるわけです。

一方、進化は、上昇です。
ぶれない心が土台の、上昇なんですねぇ。


(*′☉.̫☉)…なんの話か?って?

このページ定番の……。
『なりたい自分』への近道の話で~す!
宇宙に、わ・た・しを見つけてもらう近道の話です!

えっ?‥‥耳にタコできた?
(´ー`*)ウンウン ……もっと増やしちゃう。(^_^ ;)

Aもいいし、Bもいい。
その中間もいいし、何もしないのもいい。
気の向くままに、
お気楽モードで、
全てはあるがままに……って、
ここ10年ほど流行してましたよね。

ですが、よく考えると……。
ぶれまくる心を、さらに助長するだけだと、
最近になって若者たちが気づいてきているんですよねぇ。
その例が、番組『金曜プレミアム キビシー』でしょうか?
癒しが好まれ、お気楽人生に埋没する風潮の中、
あえて厳しい修行にトライする若者たち……。

もっとも昔から、キビシー修行に身を置く人たちはいました。
ですがNHK以外で、番組になったのは珍しいと思います。
ネットで書評とか見ると……。 → 新番組でデータは少ない。
感動した。心を揺り動かされた。自分も頑張る。
そんな若者たちのコメントがちらほら。
まさに、意識の振り子運動かも?…と、感じました。


そこで、話は変わって……。
医療系の学校では必ず、ハンス・セリエの『ストレス学説』を学びます。
ストレスによる体内のホルモン系変化などをまとめたもので、
ストレス過多によって病気を発症する一方、
適度なストレスは人を強くし、向上させ、喜びを与えると習います。

その真意……。
年中適温だと、ちょっとした温度差で風を引いたりしますが、
夏の暑さ、冬の寒さが丈夫な皮膚を作ります。
急坂を登り続けるからこそ登山は、
登頂したとき達成感に満たされるのですよね。
資格試験や、受験戦争に打ち勝つことで、自信をつけていきます。
子育てや、介護で忍耐力を養い、我慢強くて寛容な精神性を身に着けます。
生理学的にはアドレナリンや、プロスタグランジン、ドーパミンなどが
作用して、強い身体と精神を作ってくれるというわけです。


ぶれない心と向上心は、進化の道……。

人と比べることなく、自分の中の『なりたい自分』を師と仰いでいて、
麻央ちゃんって、ステキですねぇ。
たとえ平昌オリンピックに出られなかったとしても、
オバちゃんはいつも、彼女に胸キュンです。(*^▽^*)


●ストレスは、 「生活のスパイス」と考えなさい。
●ストレスというものが存在しなければ、
 人間は滅んでいただろう。
●ストレスを避けてはいけません。
 それは食べ物や愛、 運動を避けるようなものです。
●すべてのストレスは、 私たちに傷跡を残していきます。
 でもそれは、同じような ストレスに襲われた時に、
 今度は私たちを守ってくれるのです。→ 耐久力ホルモン↑
●世界に貢献することに焦点を合わせなさい。
 そうすればきっと、あなたは長生きできるでしょう。        
                   ハンス・セリエ




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コメント

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Re: エリアンダーさん、おはようございます

> 種族の中のクールー病にならない人を調べた結果、遺伝子の配列が
> 変わっていたそうです。すなわち進化なんです。

(((ʘ ʘ;)))ワ~オ! そうなんですかぁ‥‥すでに進化していた?

> ストレスがかかると遺伝子配列の変異が起きそれに対処するんですね。
> ストレスの種類により変異(進化)のスピードも上がるとか読んだことがあります。

なぁ~るほどぉ……ストレスの種類による、となると、
研究者は、その解明に夢中でしょうね。興味津々です。

近親結婚の多い過疎の村で、遺伝性の奇病を知りました。
かつて都会から研究者が村を訪れたそうですが(タンパク質合成異常)
私の患者だった父親は、息子に肝臓を提供。
移植を受けた息子は、なぜか精神的なダメージが大きく、
四六時中、安定剤が手放せませんでした。
後に父親から、その息子を委ねられ大変でした。
DNAの進化、遺伝性の場合は無理でしょうねぇ。(^_^ ;)

いつも興味深く、ぶれない記事でうれしいですね。
パプアニューギニアのある種族は、人肉食をするためクールー病
という脳疾患で命を落とす人が多かったのです。
種族の中のクールー病にならない人を調べた結果、遺伝子の配列が
変わっていたそうです。すなわち進化なんです。
ストレスがかかると遺伝子配列の変異が起きそれに対処するんですね。
ストレスの種類により変異(進化)のスピードも上がるとか読んだことがあります。

Re: ウナさんコメントありがとうございます。

> 次の雪の日にまた落ちた
> 一度経験しているので自分でホースの水をかけた

∵ゞ(´ε`●) 黒柳徹子(窓ぎわのとっとちゃん)と同じですねぇ。
つぶれない、へこたれない……好奇心と躍動!

> それ以外でも沢山穴に落ちた
> おいらは落ちても難なく這い上がります

(´ー`*)ウナさんって、そんな気概、気骨満載のお顔ですぅ。
経験は宝ですねぇ。何にも代えがたいです。
おかげで子供の頃の肥溜め……、
その位置、匂い、大きさ、存分に思い出しましたぁ。(*^▽^*) あはは。

つぶれない心

こんばんは
小学生のとき
雪で見えなかった肥溜めに落ちた
寒いし冷たいし臭かった
情けね~
母は(梅婆ちゃん)水道水を服の上からかけた
『こんな馬鹿は聞いた事がない!』
俺はもっと情けなくなった
父は一言
『次は気をつけろ!』とだけ言った

次の雪の日にまた落ちた
親父は無言だったが
俺は「このあいだとは違う肥溜めだった」といってやった
一度経験しているので自分でホースの水をかけた
肥溜め?何ぼのもんじゃい!・・・?
それ以外でも沢山穴に落ちた

今思う
一度目は知らないということでビックリするが
二度目からは「既に知っていることなので」
経験則有りなのだから
どうってことはない
普通は穴に落ちないように気をつけますが
おいらは落ちても難なく這い上がります
でもって、懲りずに落ち続けております
免許をとって一年くらいでサニートラックで
田んぼに落ちました
あはは

下手な鉄砲も数打ちゃ当たるといいますが
狙いを定めて一発で落としました・・・・?
伊達に肥溜めに落ち続けたわけではありましぇん
あはは。

Re: えぇ~っまりちゃん!

> こんにちは(^^)
> 休憩中にコメントを…
>
> 2年前にある人の言葉の暴力を感じ
> ストレスから体を壊した私✋🏻

ふ~ん、そんなことあったんやぁ(´-﹏-`;)

> 私、趣味で今年10年め、今は週に1回安〜くそろばん教えてきてるの!

えぇ~っ(((ʘ ʘ;)))仕事、二足の草鞋なわけ? スゴイ!

> この10年でも子供たちのメンタルの弱さを感じ…他人の子供を叱ることに躊躇してます😅
> 適度なストレスは必要なのだけどなぁ〜と感じながら大人が気を使う時代です。

同感、とにかく打たれ弱い……。どうしたもんじゃろのう、です。
けど、間もなく意識の振り子、戻ってくると思います。
やっぱ、努力した結果出ると嬉しいし、
意欲が、自分を育てる快感に、目覚めて欲しいものです。

> 風子さんのブログはまとめたら良い教科書になりますね(^^)
> 私、もっぱら大人の生徒さんに読め読めと勧めてます✌🏻️

ひゃあ、ありがとうです(*^▽^*)
けど、押し売りしないように……ネ!
その人にとって必要なときに、必要な物や、状態が……だから。
まりちゃんと同じように、感じてくれるとは限らないから‥‥。♪( ´ー‘)(´ー‘ )♪

こんにちは(^^)
休憩中にコメントを…

2年前にある人の言葉の暴力を感じ
ストレスから体を壊した私✋🏻
個人病院から総合病院に回されて検査検査4万5千円〜!みたいな笑
車椅子まで登場しちゃってホントの病気にさせられるとこでしたわ…( ̄ー ̄)

今時の子供たちってストレスにとても弱い。
私、趣味で今年10年め、今は週に1回安〜くそろばん教えてきてるの!
この10年でも子供たちのメンタルの弱さを感じ…他人の子供を叱ることに躊躇してます😅
適度なストレスは必要なのだけどなぁ〜と感じながら大人が気を使う時代です。

風子さんのブログはまとめたら良い教科書になりますね(^^)
私、もっぱら大人の生徒さんに読め読めと勧めてます✌🏻️
まりこ

Re: デコさんこんにちわ!

> 泣きたい事もあるし、投げやりになる事もあるし、
 人生起こりうる事柄も、感情も様々な日々の中で

そうですね……み~んな悩んで、葛藤して、泣きながら、
できごとに向かい合います。
だけど、乗り越えられない試練は来ないと、
私は自分に言い聞かせてきました。
感情のあるがままに、で、いいと思いますよ。

> デコにはまだひょうひょうという表現が
> 程遠い気がする

(´ー`*)ウンウン 若いし、似合わないよね。
仕事、子育て、男女、友人、知人との人間関係などを、
良くも悪くも味わい尽くした後に、訪れる飄々だと思います。

> ブレない心を保つため
> 信念は曲げたくないな!!

出た!(◎ー◎;)デコちゃんの、これが、わ・た・し宣言。
私も、です。
そのうち腰は曲がるかも、ですが、信念は曲げない。(*^▽^*)

何事も軸足を固める
土台をしっかりとさせる。。ような生き方を
と言う意味でデコはぶれない心を持ち続けて出来るだけ過ごしています

しかしそんな心を持ち合わせていても
色々待ち受けている人生です

泣きたい事もあるし
投げやりになる事もあるし
。。人生起こりうる事柄も
感情も様々な日々の中で

負の感情
そうかもしれない

その感情を乗り越えた時
また一つ強くなり土台ががちっとなるかもしれない

デコにはまだひょうひょうという表現が
程遠い気がする

もう少し年を重ねるとそのひょうひょうさを
出せたらまた違う土台が出来上がるのかなぁ^^

ブレない心を保つため
信念は曲げたくないな!!

Re: バーソさん、コメントありがとうございます!

> いわゆる《枯れている》と言われるような状態と同じでしょうか。
> うーむ、一概にそれでいいと言えるのか、ちょっと考えます。

( ̄~ ̄;)……枯れている とは、ちょっと違うような…。
過剰反応せず、ユーモアを含んだ眼差しを向け、
それでいて優しげに微笑む……みたいな状態だと思うのですが…。
確かに、それでいいかどうかは判りません。
自分自身、どう変化するのか、それを感じた後のことでしょうね。

> でも自分自身のことをいえば、こだわりがなくなってきました。
> それは文字通り枯れ尽きかかってきた証拠かもしれません。(笑)

もしもしバーソさん、なんてことを…(×_×;)
枯れた頭脳で、あれだけの記事や、丁々発止の返コメは書けないでしょう?
miss.keyさんとのそれなんて、だ~れも敵いませんよ。
ああいえば上祐も‥‥(キャ、懐かしい!)
参加したい気持ちはありますが、
私、タジタジになって、口も挟めませ~ん(゚◇゚;)

> でも新しいことに挑戦して失敗をしながらも新鮮味や独自性を
> 創り出そうとする芸術もまた立派じゃないでしょうか。

もちろんです。ここで言う『ぶれない心』とは、
『なりたい自分』という、それぞれの生き方ですから。
あえて言えば、自分(神)を信じる心が、ぶれないことで~す!

> なんでもいいから精一杯打ち込めるものがある人は幸せですね。

おや?バーソさんも、打ち込めるもの、あるでしょう?
記事、カメラ、クリエーターとしての企画力。
『バーソ/フォトエッセイ』なんて企画、どうです?
記事レイアウトされる画像や、イラスト見てて、
古き良き時代の芸術が好きみたいで、センスも超いいです。

!(・。・)b ここで、こんなこと書いていいかなぁ。(^_^ ;)
まっ、いいことにしようっと!
聖書関連のブログ多いですが、正直、退屈です。
その点、聖書に精通し、かつクリエーターとしての才覚もあるバーソさんなら、
キリスト/現代バージョン、みたいな執筆、向いてると思うのですが。(*^▽^*)

こんにちは~

芯がしっかりしている「飄々」なら、「毅然」と相似でしょう。
ただ「飄々」になるまでには時間と経験が要るということで、
いわゆる《枯れている》と言われるような状態と同じでしょうか。

うーむ、一概にそれでいいと言えるのか、ちょっと考えます。
いつまでも好奇心いっぱいの少年少女のような心を抱き続ける
のも、またいいじゃないかという思いもあります。

でも自分自身のことをいえば、こだわりがなくなってきました。
それは文字通り枯れ尽きかかってきた証拠かもしれません。(笑)

普通は、ぶれない心がいいとされます。
脇目もふらず古い伝統を守り続ける伝統芸能や職人芸は立派です。
でも新しいことに挑戦して失敗をしながらも新鮮味や独自性を
創り出そうとする芸術もまた立派じゃないでしょうか。

なんでもいいから精一杯打ち込めるものがある人は幸せですね。
それがあれば、外的な要因によるストレスはあまり感じないのではないでしょうか。

風子

1952年、愛媛県生まれ。
子供時代は予知夢をみるような、ちょっと変わった子供。

40歳の頃、神秘体験をきっかけに精神世界を放浪。
それまでの人生観、価値観、死生感などが一新する。
結果、猛烈営業マンから一転、43歳で鍼灸師に転向。
予防医学的な鍼灸施術と、カウンセリングに打ち込む。

2001年 アマチュアカメラマンの夫と、信州の小川村に移住。晴耕雨読の日々を夢見るが、過疎化の村の医療事情を知り、送迎つきの鍼灸院を営むことに。

2004年 NHKテレビ「達人に学ぶ田舎暮らし心得」取材。

2006年 名古屋テレビ「あこがれの田舎暮らし」取材。

2006年 信越テレビ「すばらしき夫婦」取材。
      
2008年 テレビ信州「鹿島ダイヤモンド槍を追え」取材。

2012年 12年の田舎暮らしにピリオドを打ち大阪に戻る。