エピソード/宇宙戦艦ヤマト

 29, 2017 08:15
戦艦大和

私が完全に営業の世界から卒業したエピソード、傑作編です。


鍼灸師の免許を取ると、一挙に出張が増えました。

直販部(大阪営業所)の好調な売り上げを見越して、社長が博多支店を開設。
男の支店長を据えたのですが、半年たっても売り上げが伸びず、
販売マニュアルの伝授を頼まれたのでした。
無理もありません。女性の美容などとは縁のない、
外資系のシティバンクにいた男性を支店長に採用したのですから。

会ってみると、支店長はガっツのあるユニークな男でした。

九州大学在学中に学生運動に傾倒。
東大紛争に駆けつけ、結果、3日間、留置場に。
典型的な山男で、プライベートな時間の全ては登山三昧。
エベレストに憧れ、勤務先でも階段を利用して足腰を鍛える。
山以外の趣味はジャズ…博多のジャズバー『blue note 』大好き男でした。

(ふ~む、確かに……。
枠にはまった銀行マンや、公務員は不向きだわ。
開拓精神旺盛だし、データ解析大好きみたいだし、
営業マンか、商売人だよなぁ‥‥。)
そう感じた私は、全面的な協力を約束しました。
この業界の全体像とノウハウ、活字化した販売マニュアル、
販売員の教育、ロープレなどなど。
毎週のように2泊3日の出張を重ねてバックアップしたものです。

その甲斐あってか、3年後には会社全体で10数億/年商まで躍進。
自社ビルも夢ではない域まで発展したのです。

ところが……。
ある月を境に、リストの生産が滞るようになりました。
週刊誌に広告を出し、お買い上げ顧客をリスト化し、
それを基に直販部がセールスするわけですから、
リストの枯渇は、そのまま業績の悪化に直行するわけです。
リストの配布は博多支店長に任せていたことから、
ある日、報告がありました。

『おかしいと思ってですね、本社行って探ってきたんですが……。
なんと、社長がですね、宇宙戦艦ヤマトに夢中で……。
いろんな人が出たり入ったりで、ろくに話もできなくて……』

『(◎ー◎;)…う、宇宙戦艦ヤマト?‥‥松本零士の?』

『それです。アニメの……。
どうやら、ヤマトの実写化プロジェクトに、うちの社長が入れ込んでるようなんです。
そっちに投資して、媒体にCMする金がないんじゃぁないかと?……』

『(*′☉.̫☉)…そんなアホな。確かなんですか? 投資っていくらくらい?』

『この前採用したって男……あの気取り屋、つかまえて問い正したんですけどね。
数億は突っ込んでるみたいです。実際は二けただったりして…』

『興行収入見越してです?…それとも、ただのロマン?』

『アニメの実写化なんてダメですよ。メチャメチャ金かかりますから。
興行収入なんて知れてます。……まぁ、男のロマンでしょ』

一晩、考えに耽りました。
営業所を開設して3年間は2足の草鞋。
その後、お礼奉公のつもりが、すでに3年が過ぎていました。
( ̄~ ̄;) ……宇宙戦艦ヤマトねぇ……そろそろ潮時かも、と。

1週間後、帰宅すると支店長から電話がありました。
テンションMAXのまま、機関銃のように……。

『リストがなくて営業員にせっつかれますし、他社リストを買ったんです。
それを報告すると、なんて言ったと思います?
ダメだよ。僕のプライドにかけて他社リストなんて…ですよ!
そこでブチ切れました!
現場の悪戦苦闘、叱咤激励の日々をなんだと思ってんだぁ!
ヤマトにうつつぬかして、他社リストはダメって、なめんなよ!って…。
そしたら翌日、博多に飛んできて……。

じっくり話し合いましたよ。
で、結論から言うとですね。
博多支店と管轄の営業所は閉めるそうです。
大阪営業所は、残すそうですよ。
1号店ですし、社長にしても思い入れがあるのでしょう。
そんなことで、僕は辞めることにしましたから‥‥』

『ですか……。ついでと言ってなんですが、私も辞めます。
能力の高い支店長が加わり、年収600万も頂いて3年です。
(資格取得後、正社員に昇格。自ら稼ぎ出してたコミッションが給与に反映された)
目の前のニンジン食べたさで、いつまで走ってもきりがありませんから‥』

『やっぱり……所長はそう言われると思ってました。
以前に社長から聞いてましてね。幹部にしたいけど、彼女、
鍼灸で身を立てたいんだろうね、とかなんとか。』

『支店長、今だから言いますけどね……。
わが社、ヘッド、ふたつですよね。
私が入社したとき部長だった姫さま、今、専務ですよね。
〇〇城の姫って女性と、社長が折半して立ち上げた会社ですよね。
このケース、未来的には政権争いで分裂かも?って観ていました。
本社行ったとき、近くにある彼女のサロン、見ました?
一等地にゴージャスなサロン展開しましたよね。
1台500万のボディカプセル数台、高級化粧品とか並べて……。
開店1年で、利益はほぼゼロなんでしょう?

男女は窮地にあると一丸となりますが、儲かって余裕ができるとどうでしょう。
実はここ1年ほど、専務から何度か電話がありまして……、
化粧品やドリンクの、内容成分の有効性を知りたいとかなんとか。
それ以外のことは、聞いても決して答えませんでしたが。
ただ、その話、社長は蚊帳の外。
これは彼女の権限が独立してる、ってことですよね。

その姫も結婚した今、残るのはヘッド同士の勢力争いだけでしょう?
社長は宇宙戦艦ヤマトに、専務は、VIP見込んでお姫様ごっこ……。
正直、個人的には辞職のグッドタイミングだと思いました。』


一週間後、来阪した社長とじっくり話しました。
ヤマト投資には触れず、辞職の意を伝えたわけです。

『博多支店を閉めて、どうして大阪を残すんです?』

『確かに博多支店の売り上げは要でしたが、経費も膨大でね。
彼は外資系銀行出身ですから、その辺がザルで……。
それに比べると、大阪営業所の利益効率はバツグンでした。
所長が、自営業出身者だからでしょうね。
専務ともども、感謝してました……辞められるのは残念です』

ということで、支店長は友人と組んで通販会社を起こすことになり、
私は、あるオーナーの希望でヒーリング鍼灸サロンを始めたというわけです。
たまに週刊誌でチェックするのですが、会社は倒産を免れ、細々と続けているようです。

そうそう、宇宙戦艦ヤマトの興行収入は41億ほどで、
邦画での客動員数は第4位だったらしいのですが、そのうち配給収入は約20億。
配給手数料などを差し引いたら、製作会社に入って来る収入は20億以下。
この時点では製作費が回収出来ずに赤字という事だそうです。

もっとも、日本が東北大震災で パニックになり、
人々が宇宙戦艦ヤマトどころではないと思ってしまったようで、
タイミング的な不運もあったようですが……。

もちろん、私も見ましたよ(テレビで)
キムタク主演…どう欲目に見てもアニメに劣ります。拍子抜けしました。
そりゃあそうです。
となりのトトロ…実写化したら夢も希望もなくなりますよねぇ。
トトロのほんわかとした図体が醸し出す癒し、猫バスの運行ルート…。
CGを駆使したとしても描き切れるものではないと思います。
はて、進撃の巨人、興行収入、どうなんでしょうね。

ともあれ、映画を見てて、なぜか笑えました。
『宇宙戦艦ヤマト‥…あはは……。
辞職のきっかけとしては、ドラマティックで良かったなぁ』と。
この思考、罪でしようか?(^_^ ;)


矛盾に満ち溢れているがゆえに情熱的な人
情熱的であるがゆえに間違いだらけの人
間違いだらけであるがゆえに愛すべき人
      (詠み人知らず) 


ポチが、励みになります!…(*´~`*)。o○


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エピソード/老いらくの恋➁

 24, 2017 04:00
道

エピソード/老いらくの恋 完結編です。


セミナーを試みたおかげで目標は定まったものの、
すぐに実行というわけにもいきませんでした。
息子の進学費用を除けば貯金にゆとりがなかったのです。

ああ、またしても寄り道、回り道ではないか。
事情に足止めされるのは、私の観念のせいだろうか?
それとも夢の実現には、必要なプロセスなのか?
瞑想に耽ってみても、答えは得られませんでした。

仕方なく再び仕事を探して、社団法人の営業職に就きました。
労働省の諮問機関が発行する『工学技術員』の認定書を斡旋する仕事です。
怪しげな社団法人の営業職というだけで興味をそそられました。
窮地にいても、好奇心だけは躍動する私です。

この会社で再び、金と権力に溺れるオーナーと親密になってしまいます。
ストーリーの詳細は過去記事に書いてます。阿修羅のごとく


ただ、印鑑屋の人間関係と違ったのは、
交わった人々に良い影響を与えられたことかもしれません。
しかも、阿修羅のような生きざまのオーナーと接触したことで
私自身、腹をくくることができました。

来年こそは、なんて、悠長なことは言ってられない。
半年という期限を切って休職し、受験勉強に没頭しよう。
合格したら、資金源はそのときに考えよう、と。

で……受験の前夜、不思議な体験をします。ビッグマン


そうそう、『老いらくの恋』の続きですが、
受験の結果を待っている日々にも、爺さまから電話はありました。
仕事の縁は切れたから、一切、電話もしないで。
そんなふうに拒絶することは簡単でしたが、
かつての苦い経験から、それだけはできませんでした。


勤労学生だった頃の話です。(名古屋の大手毛織物会社、事務職)

夜間高校の試験に備えようと、早朝出勤して掃除を済ませ
就業時間まで自習する私のリズムを知っていたのでしょう。
ある日を境に、出勤すると、完璧に掃除が終わっている日が続きました。

聞きまわると、職場の大先輩Kでした。
(27歳♂、総勢200名の男子寮寮長、会社の野球部キャプテン)

勤労学生に同情? とも思いましたが、理由を聞くと次のような感じでした。
野球の早朝練習の後、寮に帰っても暇だし……。
若いのに感心だなぁと思って……。
妹みたいで可愛いし……。
以来、何かにつけ、よく面倒をみてくれたものです。
登山の醍醐味を知ったのも、会社の登山クラブに所属していた彼の影響でしたし、
年に数回は、サイクリングや、ハイキングなども楽しみました。

高3になり、大学受験に備えようと女子寮を出てアパートを借りました。
夜学の授業が終わって会社の寮に戻るのがPM9時。
10時消灯が規則でしたから、入浴が精一杯だったのです。

その頃、会社で噂話を耳にするようになりました。
生産現場と離れた職域でしたし、夜学の関係で分刻みの暮らしぶり。
そもそも噂などは耳に入る環境ではなかったのですが、
職場結婚するはずだったKが、婚約破棄して小娘に夢中になってると……。

(*′☉.̫☉)…へぇ、婚約者いたんだぁ。
……わたし? それはないんじゃ…。

いや、その通りでした。
それから間もなく告白されましたから‥‥。

『Kさんのことは好きだけど、まだ学生だし、大学にも行きたいし…』
残酷なようで、兄のように、とは言えませんでした。

『だから黙って3年待ってた。真剣に考えて欲しい。
婚約破棄して両親も気落ちしてるし。僕も30歳だし。
大学は、結婚してから行けば? 僕としては大丈夫だから』

『ちょっ、ちょっと待って……。結婚して、奥さんが大学生なんて変。
わたし18歳だよ。他にもやりたいことだらけで……』

こんな押し問答を繰り返して数か月後、事件が起きました。

ある夜、Kが酔っぱらってアパートまで押しかけて結婚を迫るので、
つい面倒くさくなって、実は、好きな人がいる、と言ったわけです。
実際、大阪在住のタイ人と、文通は続けていました。
するとKが逆上、ガス栓をひねり、台所の包丁を私の胸に当てました。((((;゚;Д;゚;))))カタカタ

人間、とっさの行動って凄いものです。
反射的に包丁を払いのけ、裸足で部屋を飛び出し、交番に飛び込みました。
事情を説明して警官に様子を見て欲しいと頼んだものの、
恐くてアパートに帰れず、友人宅に一泊させてもらいました。

次の日、恐々、出勤ししました。
顔を合わせれば最悪の1日になるだろうと思いながら……。
すると、顔面の切り傷、肩から指先までギブス固定され、
包帯でグルグル巻きになったKが、
うつろな表情で、そこにいるではないですか。

事情は、次のようなものでした。

私のSOSで、パトカーがアパートに急行。
酔っぱらって眠り込んでいたKに、警察官が事情徴収。
真夏のことで窓は網戸にしていて、ガスは警察官が止めたようです。
氏名や勤務先も言っておいたので、厳重注意の上、彼を寮に送り届けたそうですが、
それからが、大変なことに……。
寮の窓ガラスを何枚も素手で叩き割って暴れ、
顔面や、腕の神経を傷つけたことを知りました。
(◎ー◎;))……(o´_`o)ハァ・・・o(;_;)o

行きつけのスナックで喧嘩になって…みたいな噂も聞きましたが、
もう、この会社にはいられないと思いました。
自分の存在が、男一人の人生を狂わせたという事実が衝撃過ぎて……。

で、いさぎよく辞職ました。(両者とも職域の変更は不可)
勤め先を変えてでも、高校だけは卒業しなければいけません。(夜間高校は4年)
大学進学計画もありましたが、志望の名古屋大学は、名古屋城を挟んで互いの行動範疇にありました。
バッタリ会ってしまう可能性や、彼に対する罪悪感を思うと心は萎えるばかり……。
結局は大阪に戻る選択をしたわけです。(両親が田舎から移住していた)

通信教育でレタリングを習得していたことから、
大阪では、三菱商事が造ったショッピングセンターの企画室に 勤務。
過去記事『悩むな!考えろ!』に繋がります。悩むな!考えろ!


一途な想いを一刀両断したばかりに生じた事件……。
そんなトラウマを抱えていた私ですから、堅物で通っていたという、
爺さまの恋心に対しては慎重にならざるを得なかったのです。

もっとも、頻繁な電話を叱ったのが堪えたのか、
その頻度は1回/週くらいに減り、熱烈な情愛トークも封印。
とりとめもない会話ができるように落ちついていました。

『あのぅ、折り入って、お願いがあるんですが……』
ある日の電話中、私の方から言いました。

『合格した場合、医師か鍼灸師の紹介状がいるんですけど、
私にはつてがなくて……。先生、ご存知ないですか?』

『(◎ー◎;)お、お任せください!
松下幸之助の腰痛を治したという伝説の鍼灸師がいましたが、
その娘婿が後を継いでいまして、二人とも信者でございます。
ご安心ください。早速にも私が電話いたします』

『(*′☉.̫☉)…ですか。じゃあ、合格通知が来たら、お願いします』
そういうと、爺さまの声のトーンが一挙に弾みました。


『桜 咲く……』
〇〇東洋医学院から、粋な合格通知が届きました。
大変です!急いで仕事を探さなくては……。
この話は過去記事『二足の草鞋』に書いています。二足の草鞋

翌々日、爺さまから電話があったので、
合格の旨と、紹介状の件をお願いしました。
自分のことのように喜ぶ爺さまに、少しはほろっとしたのですが……。
数日後、彼から、とんでもないFAXが届きました。
私への3年分の『送金計画書』でした。
しかもFaxナンバーを確認すると、こともあろうに組合長室からでした。
なんて大胆な……破滅するぞ!……です。

マンションのローン、息子の学費、私の学費、生活費を合わせると、
年間600万近い出費になります。
送金計画書の内訳は、まさに600万/年 × 3年分でした。
しかもご丁寧に、月々に分割して書かれていました。
一括すれば、さまざまな意味で支障をきたすかも? という、
彼の年季と、几帳面さがにじみ出ていたのです。

この金額、どうやって弾いたのだろう?
その後にコンタクトして専務から情報を得た?
まさか、興信所使って調べた?
陳情書を携え、何度も林野庁に足を運ぶ、アクティブ極まりない爺さまです。
老いらくの恋を成就させようと、全力で動き回ったとしか思えませんでした。

ふと、冗談として聞き流していた爺さまの妄想が浮上しました。
広大な山林の一部を開墾して整備。
そこに私の別荘をを建て、別棟の施術所と隣接する温泉施設を造る。
『神さまの鍼灸師』とかなんとかのフレーズで、信徒たちに宣伝。
どんな難病も、たちどころに治るとかなんとか言って通わせる。(´-﹏-`;)
(◎ー◎;)ワァ~オ、なんて爺さまだぁ!
財産、地位、名誉、家庭もろとも崩壊コースじゃん。

当然ですが、一晩寝ずに策を練りました。

ワード仕上げの10数ページに渡る手紙の内容は下記のようなものです。
・誠心誠意、尽くしてくださったことへのお礼。
・私の人生観と、価値観。
・先生の余生展望(妻、息子夫婦、孫の存在と、それらに生かされてきた先生の今)
 それを大切にすることこそが、神の道。(な~んちゃって偉そうに、です)
最後に……。
紹介状に対する心ばかりのお礼を同封します。
これで美味しいアテでも買って、一杯飲んでください。
このお金は『天国の通帳』から下ろしました。お気遣いなく。
書き終えた便せんで10万円を巻いて、翌日、速達で投函しました。



電話のない、静かで不気味な日が続きました。( ̄~ ̄;)

この地方の一番高い山に登って、
見渡す限りが私の土地だと、豪語した爺さまです。
大本教に1000万寄付したことが自慢の爺さまです。
出雲大社に、大本教由来の石碑を建て、
その尽力過程を本にして、1ページに『私』を10数回も登場させ、
読む気力を萎えさせた爺さまなんです。

長文の手紙と10万円が、彼の自尊心を崩壊させたのでしょうね。
まぁ、家族に見守られているし、お歳ですから、
酔っぱらって自暴自棄とかは、ないと確信しています。(*´ェ`*)
ここで断言しておきますが、私は良い事をしたと思っています。(^_^ ;)


本当にやりたいことを発見して、実現までに3年、かかりました。
失業 → 寄り道 → 印鑑屋 → 社団の内勤営業 → 受験
どの仕事、どの人に対しても、全力で受け止め、最善を尽くしました。
一見、紆余曲折のように見えますが、『必要な漂流時期』って、あるんですねぇ。

渦中にあるときは辛く、悲しく、惨めにも思いましたが、
振り返ると喜劇であり、悲劇、メロドラマであり、
プロデュースされた映画のようにも感じます。
たぶん、魂レベルの自分が、プロデュースしたからでしょうね。(^_^ ;)

さて、エピソード三部作に登場した人々は、全員、地球を卒業しました。
物理次元での意識はリセットされ、今は光の粒子に戻っていることでしょう。
だからこそ、交わった日々が愛しいと思えるのです。

『若さ』という宝物を持っているニートさん……。
遅かれ早かれ、私たちは全員、地球を離れるのですよ。
冥途の土産話(古っ!)準備した方が、天国でも、もてると思うんですけどねぇ。(*´ェ`*)


「やりたいことだけをやる」というのは本当に大切です。
そんなことをしたら貧乏になって、
狭い家に引っ越さなくてはならなくなると思うでしょう。
でもその代わり、全身全霊で生きることができます。
世を去るときに、自分の人生を祝福することができるのです。
       エリザベス・キューブラー・ロス



ポチが、励みになります!…(*´~`*)。o○


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エピソード/老いらくの恋

 21, 2017 13:30
森のたまご

エピソード/瓢箪から駒 の、続きです。


セミナーの原稿作りが一段落したある日、
地方の得意先を廻るという専務から同行を求められました。
外交には出ないという約束でしたが、
年に1、2回の挨拶回りだと聞いて付き合うことに……。


I市の森林組合に着いたのは昼前でした。
職員に案内されて組合長室に入ると、
精悍な顔つきをした大柄の老人が座っていました。

「やぁ、思ったより早く着きましたね。これは、これは……」 
出迎えるつもりだったらしく、その老人は恐縮するように言いました。
林業従事者3000人のトップに君臨する男であり、
地元では有名な宗教家だと聞いていました。

「高速がすいてまして。まぁ、先生、お久し振りです」 
弾んだ調子で専務が挨拶を交わしました。
名士や権力者に対してはもちろん、物事に秀でてさえいれば、
誰彼かまわず先生と呼ぶのが、彼女の営業における常套手段でした。

「お話した人をご紹介します。そりゃあもう先生、彼女の博学さときたら…」
マンネリ化した営業パターンを払拭でもするかのように、
専務が私のパワーや感性を吹聴し続けました。
(×_×;)……嫌な予感がしました。
組合長の反応を伺っていると、私の人柄や離婚暦などの個人情報が、
事前に伝わっているような気がしたからです。

「専務、その辺で止めて下さいよ、前宣伝が過ぎます。失望されるかも」
恐縮しながら組合長に微笑みかけました。
すると、恥らうように彼の顔が紅潮するではないですか。
(◎ー◎;)……どう見てもひと目惚れの兆候でした。


「まぁ、ありがとうございます。今回はこれだけですよね」 
印鑑の受注伝票を確認しながら、専務が念を押すように聞きました。

「はい、そげです」
そわそわと落ち着かない様子で、組合長が私を見ながら答えました。

大本教(丹波哲郎で有名/元祖 出口王仁三郎)の宣伝マンを自称する組合長が、
印鑑販売の仲介役を引き受けるようになったのは数年前のことだったようです。
信徒を増やしたい一心で誰とでも交流の輪を広げる彼と、
にわか信者に修まって販路を広げようとした専務の出会い、という関係でした。

商売人の専務はまだしも、交換条件で信者を増やすなど、宗教家の風上にもおけない。
まして公務員の立場で印鑑を斡旋するからには、リベートが組合の雑収入になっているのだろうか。
私はそんなことを訝っていました。

「他に、お心当たりはございませんかね」 
恵比寿顔を繕いながら、専務が物欲しげに訊ねました。
ヒヤリとしましたが、彼女のとぼけたような表情の可愛らしさに救われました。

専務は73歳。阿蘇村の村長の娘で、林野庁にコネを持っていました。
甥っ子が代議士という側面も、森林組合にとっては重要なパイプですが、
下膨れの丸顔といい、目尻の垂れ具合といい、
彼女が笑うと、誰もが恵比寿さんをイメージするのが幸いでした。 

「うーん、待てよ……今から行ってみるか」
閃いたかのように膝を打ち鳴らし、組合長が職員を呼びつけました。
何やら指図した後、狼狽する職員たちを尻目に、
組合長自らの運転で印鑑販売に廻り始めたのでした。

一抹の不安を覚えました。
組合長たる者が、直々に高給印鑑を斡旋して回る?
どう考えても異常じゃん(´-﹏-`;)
老いらくの恋に身を焦がし、彼が失脚するような予感が……。


それから2ヶ月もしないうちに、売上を確保した組合長から電話があったようです。
私の同行を望んだことから、専務はひと目惚れの効用だとはしゃぎまわりました。

「専務。なんか、まずいんじゃないですか」 

「いいの、いいの。あの歳で一目惚れしたからって、どうなるもんでもないし。
まっ、ドライブにでも行くつもりで付き合って。
心配せんかて、風ちゃんに手出しするほどの度胸はないやろ。
けど、おもろいなぁ。あの先生が顔赤らめるやなんて。
堅物で通ってた人がなぁ……」
専務が愉快そうに私の背中を叩きました。



翌日、高速道路の渋滞に巻き込まれ、予定より2時間遅れで森林組合に着きました。

「やっと来られましたか。組合長がお待ちです。なんだか落ちつかない様子で」 
出迎えた職員が首をすくめながら言いました。

「すいません、遅くなって……オカンムリですか」
親指を立てて見せながら、専務が組合長の機嫌を訊ねました。

「いつものことながら大変です。イラチですから」
彼女が、職員の反応に同情を示すような表情をしました。

「そんなに短気なんですか」 
職員の後に続きながら、私が声を潜めて聞きました。

「いいや。今までも遅れたことはあるし、それで怒るなんてのは珍しいけどなぁ……。
そや! 風ちゃん恋しさかもなぁ」

「まさか……」

「いや、わかれへんよ。愛しさ余って、殿さま御乱心ってとこかも」 

「あほなこと……。それでなくても彼は九紫、火の星なんですから」

「よう知ってんなぁ。調べたん? しかも五黄。占いて、よう当たんなぁ」

「もう! 専務。何もかも調べてからお膳立てしたくせに。よく言うわぁ」
私たちは笑いながら組合長室に入っていきました。

専務の予想は的中しました。
組合長が私を見るなり、今にも泣き出しそうな表情になりました。
車の事故を心配して気をもんだというのです。
(´-﹏-`;)……頭痛を覚えましたが、すっかり機嫌を良くした彼は、
遅くなった昼食の予約をとろうと電話をかけはじめました。

「だから言わんこっちゃない。知りませんよ!」
声を潜めて専務の肘を小突きました。

「まぁ、まぁ、なるようにしかならんて…」


昼食の間中、専務は意図的に信仰心を話題にしました。
それでいて組合長が得意とする教義についていけなくなると、

「せっかくですから、ちょっと知り合いに会ってきます。
まぁ先生、風ちゃんと宗教談義でも楽しんでください。
彼女の見識の深さは保障しますよ」
そう言いながら、ちゃっかりと席を立ちました。
退屈になったときの彼女の常套手段です。
もっとも、そうだからこそ彼女は私を同行させていたわけで、
組合長の話し相手になることも、仕事に違いはないのですが……。


「あなたは不思議な人だ……神を見ずして神を語る。
私は40年に及ぶ信仰の中で、今だ神の御姿を拝見致してはおりません」 
大本教〇〇市総代が言いました。
思わず吹きだしそうになりました。

「教祖さまがいるじゃないですかぁ。生き神さまなんでしょう?」

「あの方はそのぉ……神さまの代理というか、人間ですから。
私は、あなたの話のように本当の神にお会いしたい」

「いえいえ、本当の神かどうかは判りませんよ。
崇高な愛を放射する光に遭遇しただけで……。
ですが、それを望まれるなら、生神さまではなく、
ご自分の中の神を崇めた方が早いんじゃないですかね」

「私の中に神がいらっしゃると?」

「ええ、私たちの中の高次の意識……それって『本当の自分』っていうんですけど、
本当の自分が何者なのか気づけば、遅かれ早かれ光りに遭うことができますよ」 

「さようですか……して、その方法は」 

「心を空っぽにして瞑想すること。それが来るのを信じることかな。
言葉では、ちょっと、しんどい感じはしますが…」 
言い終わらないうちに、彼は赤面しました。

「心を空っぽになどできません……あなた様が恋しくて恋しくて。
実は生涯に渡り、物心共にあなた様を支えたいと願っておりますが、いかがなものでしょうか」
ワァ~オ!(◎ー◎;)
2度目の会食だというのに、老人は告白してしまいました。。

「(´-﹏-`;)……それって、私に妾になれっていう意味ですか」 
グサリと聞きました。

「いえ、とんでもございません。妾だなどと。
あなた様のお役に立ちたいと願っているだけでして。
あなた様のお傍に居させていただき学びたいと…」 

「先生、学ぶというより、神は感じるものでしょう?」

「そのことも教えていただきたい。そのためにお傍にいて物心共に……」 
そう言うと、彼は震えながら私の手を握りました。
衝動的な情愛を、何とかして宗教家の善意にすりかえようと……。

「ありがとう先生。けど私、物心ともに間に合ってます。
押し入れに『天国の通帳』しまってて、お金に不自由はないし、
心の問題も、自分の深いところに相談して間に合ってるし……」

「天国の通帳でございますか」 

「はい。使っても、使っても減らない天国の通帳、持ってるんです」
私は悪戯っぽく微笑みました。

「あなたという人は……」 
彼が、そう言いかけたとき専務が戻ってきました。
彼女に目線で抗議はしましたが、タイミングの良さに安堵したものです。
憐れだとは思いましたが、当時40歳の私です。
70歳過ぎの老人相手に、恋愛問答なんてできるものではありません。


それからというもの、老人は四十路のバツイチ女に尽くそうと躍起になりました。
私が歩合給だと思ったようで、まるで印鑑屋の地方営業所かと思えるほど、
2、3ヶ月毎に100万以上の売上を確保し続けてくれたのです。
(林業従事者や、信徒たちには迷惑千万だったことでしょう)

社長や専務は大喜びで老いらくの恋の行方を楽しみ、
私の憂鬱は深まる一方でした。
電話魔の彼が、すがりつくように情愛を告白し続けていたからです。


数か月後のある日、浮かない顔の専務からお茶に誘われました。
C型肝炎に罹っていた社長が、医師から入院の指示を受けたと言います。(この頃、C型肝炎は不治の病)
頼みの綱だった新企画の収入も、膨れ上がっていた借金の返済には届かず、社長が廃業を決心したというのです。

「先生、どうする?」 
いつの間にか先生になったらしい私に、専務が憮然と聞きました。

「どうするって、どうもしようもないですもんね。社長、癌かなんかですか」

「うん、まぁ、本人はC型肝炎って言うけど、即刻、入院らしいわ」

「ですか……。早くから、調子悪そうにしてはったもんね」 
面接の日から、弱気な発言に終始していた彼の心中を思いやりました。

「私と一緒に組んで仕事せぇへんか」 
専務が唐突に言いました。

「事務所も無くなるのに?
専務はお得意さん持ってはるやろうけど、
事務所なしで新規客の開拓なんか無理ですよ。
かといって、セミナーも限界感じてるし……」
正直に心境を吐露して退職を宣言しました。

すると気が緩んだのか、彼女が私を採用したときの経営状況を暴露しました。

霊感商法の煽りを受けて以来、営業不振が続いて借金が膨れ上がったこと。
固定給を大幅に引き下げた結果、営業員達の離職が相次いだこと。
更に若さや斬新なアイデアに賭けようと、
最期の求人広告を出して私を拾い上げたことを聞かされました。
すべてが推測通りだったというわけです。 (。・?_?・。)

「背水の陣として採用されたのに、すみませんね。お役に立てんで」 
ほほ笑みながら言いました。

「いやいや、おかげで楽しかったわ。
風ちゃんがおれへんかったら、とうに倒産してたやろし、
なにより、あの熱烈な老いらくの恋が面白かったなぁ。
私までが若返ったわ。
ところで、爺、どうなってんの」
縁が切れるとなると、殿から爺への降格です。

「今じゃ巻紙の手紙です。
好きな人がいるって言ってやったんだけど、
自分の情熱で気持を変えてみせるとまで言い出して…。
ほんま、尋常じゃないわ」

「ほんで、あんたどうすんの。返事したん?」 

「とっくにしました。2回目の出張で、妾になる気はサラサラないって」 

「そしたら?」

「だから、巻紙の熱烈なラブレターと、無言電話のオンパレード」 

「無言電話って?」 

「日に何度もかけて来るから、ある日、怒ったんです。
今にフォーカスされて地元の笑い者になりますよ、って脅して。
そしたら、私の留守番電話の声聞いて自分を慰めているみたいです。
キャッチ回数からして異常……彼だと思うわ」

「えらいこっちゃなぁ……」
彼女は珍しく真顔になりました。

「まあね。けど、会社も終わりだし、そのうち諦めるやろとは思うけど」 

「そらそうやな。山持ちの爺さま相手にしても、出せる金額なんてしれてるわ。
それより風ちゃん、代議士秘書せぇへんか。
田中角栄の金庫番だった青木伊平って人、知ってるやろ? 
結局は責任とって自殺してんけど。
あんたの才覚といい度胸といい、
代議士秘書にうってつけやと思うんやけどな。
実はな……」

あれがだめならこっちという軽さにも増して、
素人の私を親族の代議士秘書に推薦するなど、愚の骨頂としか思えませんでした。

「(o´_`o)アホな……。
専務が村長の娘だってことは知ってますけど、政治家なんて信用でけへんわ。
気の毒な結果にはなったけど、それならまだ爺さまの方が純粋で人間的やないですか。
やめて下さいよ。仕事は自分で探しますから……」 
強い口調で言いました。

さすがの専務も、口をつぐみました。
陽気で天真爛漫ですが、反面、性急で飽きっぽい彼女は、もめごとを起こしやすい性質でした。
経営方針の違う社長や、意のままに動かない代議士に激高するたびに、高血圧症の彼女を案じものです。

少し気まずい雰囲気になったので、自らの発言をフォローしました。

「……専務、私ね。バイトしながら専門学校に行こうと思って…」

「学校て、何の」
彼女は身を乗り出しました。

「専務の亡くなったご主人、医師だったんですよね。
医師となると最低5000万はかかるでしょう?
まあ、この歳と甲斐性を思えば、行けても鍼灸専門学校くらいですかねぇ。
それでも学費が700万ほどはかかるみたいで、すぐにというわけにはいかないけど」 

「えぇっ、風ちゃんバイタリティあるなぁ。今から学校行くて……」 

「セミナーやらせてもらって、本当にやりたいことが解かったような気がして。
幸か不幸か独身の身だし、生活だけに追われる人生じゃなくて、
今からは納得のいく人生やろうと思うんですよ」 
そういい切ると、彼女はやっと諦めたような表情になりました。


ところが…どっこい‼…です。
専務は諦めていませんでした。
連日のように代議士秘書から電話が入るのです。(´-﹏-`;)

「……ですからね、叔母さんが勝手に思っているだけで、
私としては代議士に会う気はないんですよ‼」

「ですが、先生は叔母上に急かされて、明日、ヒルトンホテルでお待ちすると……」

「い~え!行きませんよ。専務には私から電話しときます(○`ε´○)! 」
手厳しく電話を切りテレビをつけると、聞き覚えのある名字の代議士が映っていました。
農林水産大臣に就任したということで、その顔がズームアップされていたのです。

そのアップされた顔を見て………独り言です。

『(*′☉.̫☉)うん?‥‥この男かぁ…ダメ、論外。
短気で独断的、打算的過ぎて自滅するタイプじゃん。
ほんまにもう、専務の見え透いた打算、軽率さには閉口するわ…(o´_`o)』

すでに時効だろうと書きますが、数年後、彼は自殺しました。
直後に秘書も‥…。((((;゚;Д;゚;))))


権力は人を酔わせる。
酒に酔った者はいつかさめるが、
権力に酔った者は、さめることを知らない

         ジェームズ・バーンズ(米国の政治家)


さて、老いらくの恋の結末は?
爺さまは、諦めてくれたのでしょうか?    
このストーリーは、次回で完結します(^_^ ;)


書き始めたものの、こんな話はさっさとアップして、忘れたい、の心……(´-﹏-`;)


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エピソード/瓢箪から駒

 17, 2017 04:45
時計


思うところがあって、カテゴリー『エピソード』を追加しました。
カテゴリー『気づき』も、まだまだ書きたいことはあるので、並行して発信します。


ここ10数年の社会現象……。
フリーターや、ニートの若者たちが急増しましたよね。
利益主義社会への反発、不信感から鬱になったり、引きこもったり、
電通の女性社員が自殺した事件なんかは、その典型だろうと感じています。

確かに、ブラック企業の多さには癖癖します。
私の息子も大学卒業後、積水ハウスに入社しましたが(20年前)、
帰宅は連日、真夜中の2時過ぎ……。
理由を聞くと、資料づくりや会議の連続で、
暗黙のサービス残業が先輩方の常識だと言いました。

テレビCMのイメージは、ほっこりした好感のもてる会社ですが、
実体は『精神疾患発生源』の職域だと感じたものです。
中小企業ならともかく、株式上場の会社でさえも……ですよ。

もっとも、息子は2年後に辞職しました。
父親に自営業を手伝うよう懇願されてのことですが、
そのまま在籍していたとしたら、電通女性の二の舞になっていたかもしれません。
なにしろ生真面目で、融通の利かないタイプでしたから‥‥。

利益主義が優先される社会の闇で、
多くの若者が経験する失望と挫折、そして混沌……。
ニートや、引きこもりは増える一方のようですが、
気になるのは、社会や世間を批判するだけで、
解決策を模索する気力さえ失ったような、ブログの多さです。(´-﹏-`;)

ニート暮らし、まだまだ続けるつもり?
そろそろ、飽きてきてるんじゃないの?
本当は、なにがしたいの?
好きなこと、あるでしょう?
ブログは理論的だけど、その能力を生かしたらどう?
世間が恋しくない?
気楽だろうけど、ニートって極貧でしょ?
好きなこと発見しても、物理的にトライできない。
そろそろ、真剣に、自分と向かい合ったらどう?

定期的に、このページを訪れてくれる彼らに、
そんなことを、心で語りかけてしまうのです。\(?。?")



そんな意味も含めて、書いてみようと思いました。
半端な年齢で失業したオバちゃんの、紆余曲折の日々が、
意外にも、誰かのヒントになるかも? と思いながら……。



エピソード① 瓢箪から駒 です。

不思議体験によって、それまでの人生観や価値観が崩壊したとき、
オバちゃんは迷わず販売マシーンを辞めました。
38歳、働き盛りの歳に、です。
しばらくはプータローでもしようと、
京都で開かれていた、ある女性の勉強会に通いました。
カリスマ性は魂の天秤

聰明でカリスマ性に富んだKちゃんと交わること1年半。
いつまでも遊んでいるわけにもいかず、真剣に、新しい職探しをはじめました。

新聞の求人欄だけが頼りでしたが、
さすがに40歳を過ぎると職種には選択の余地はありませんでした。
仕方なく印鑑販売の会社で面接を受けたのですが、
給与が募集内容と違っていたことから、オーナーに問い正しました。
固定給はなく、100%の歩合給だと判ったわけです。
すると神経質そうな顔をしたオーナーが、肘掛に頬杖をついたまま言いました。

「そない言うけどなぁ。そうとでも書かんかったら、誰もきてくれへんのや」

(◎ー◎;)あまりの正直さに、思わず爆笑してしまいました。

「∵ゞ(´ε`●) ですが社長。嘘はダメです。社長は正直な方だとは感じましたが、
最初に嘘をつかれたら信用できませんからね」 

「そやねん、ワシ、ほんまは正直で誠実な男なんやけど、
そやから商売に向かんて、いっつも専務に叱られまんねん。
今日は、その専務が留守でな、ワシが面接したんやけど……。
困ったなぁ……あんたの履歴書読んだら、面白いなぁ思てんけど。
給与は考え直すよって、あんた、もういっぺん考えてみてくれへんか?」 

ただでさえ下がった眉が、マンガチックな八の字になりました。

「印鑑がダメだと言ってるんじゃないですよ。
あくまでやり方の問題なんですが……。
現行の8名の営業マンたち、フルコミッションの飛び込みでしょう?
書籍などと違って、高給印鑑を買う意義って、見栄だけですよね?
しかも占いで人を不安に陥れるような手法では、未来がありませんから」 

(○`ε´○)! ピシャリと言いました。

「ウ~ム、ワシかてそう思てるで。そやから、あんたに期待して……」

「いえ、お気持ちは嬉しいですが辞めときます。すいません」

そう言うと、なぜか笑いがこみ上げてきました。
社長もつられて笑っていました。
不思議な気分でした。
互いが言いたい放題だったにも関わらず、
楽しめたような気がして……。 (^_^ ;)


次の日、その会社の専務という女性から電話が入りました。
どうしても採用したいというのです。
押し問答の末、条件をつけました。
営業をする気はサラサラない。
代わりに企画書を書くので、それが採用されれば勤めてもいいと応え、
その場で了解されました。

(*′☉.̫☉)一般募集の新人に企画を委ねるって、
よほど経営状態が逼迫しているのかも?
ひょっとして、倒産寸前?‥…そう思いました。

ですが、力試しと賭けのつもりで‥‥。
一週間の自宅待機を認めてもらい、社名入りで『占いの手引』なるものと、
仮称『元気になるセミナー』のプログラムを作成しました。
両方とも生命保険会社にプレゼントするつもりでした。

というのも、生命保険会社の営業員に、
昼休みを利用して印鑑を売り込んでいた専務が、
短時間で購入させるのは難しいと嘆いたことに始まります。

そりゃあそうです。
象牙や瑪瑙、水晶など、数10万の印鑑ですから。
しかも、同業者とのバッティングや、所長の視線を気にしながらですから‥‥。
ですが、専務の愚痴を聞き、突如として対処法が閃めきました。
『!(・。・) 専属の印鑑屋になればいいじゃん?
保険会社にメリットのある献上品を差し出し、
堂々とキブ・アンド・テイクを要求すればいいじゃん‼』……と。

占いは、女性客との会話ネタに最適です。
的中率が高ければ顧客の方から歩み寄ってくるはず。
保険契約を得たい営業員としても、
『占い師』になれる虎の巻は魅力的なはずだと思ったのです。

加えて、営業員自身の癒しと、
やる気に繋がるショートセミナーを定期開催するつもりでした。
女性の職域に特徴的な妬みや、謗り、中傷を洗い流して
成績向上にも邁進できるエネルギー源としてのセミナーです。


占いの手引書作りは簡単でした。
40数年、易学や、東洋医学を研究していた父の影響です。
的中率の高い人相学や手相学をベースに、
四柱推命や、声質によるイメージを織り交ぜて完成させました。
占いは統計学です。
何種類ものデーターを集めた方が特徴的な傾向を強くします。
それを、営業員が携帯できるようポケットサイズで完成させました。
あとはコピーして製本するだけです。

一方、セミナーのプログラム作りにはエネルギーを消耗しました。
セールス時代のストレスや人間関係を思い起こし、
観念を変えるための訓練法をマニュアル化したり、
霊的な書物の要点を、人間関係の知恵に変換していたからです。

気がつくと、私はKちゃんのミニチュアになっていました。
彼女との日々が、より道ではなく、
仕掛けをプロデュースする訓練になっていたわけです。



セミナー担当の私と、印鑑販売を受け持つ専務の
新企画行脚が始動しました。

予想通り、企画は好評を博しました。
半年で5ヶ所の営業所に出入りが許され、
営業員たちは月に一度のセミナーを心待ちするようになっていました。
セミナー終了後には所長が歓談時間を設けてくれ、
幸運を招く高給印鑑を求める者には専務が、
悩みの相談には私が対応したというわけです。

こうして私は自力で年相応の固定給を獲得しました。
社長は好調な売上を見越して歩合給を勧めましたが、
その気はありませんでした。
給与の増減に一喜一憂するより、
セミナーそのものに精力を注ぎたかったのです。

執拗に粘られた入社もですが、突如、閃いた企画の完成度を思うと、
不思議でなりませんでした。
何者かに、どこかへ誘われているような気がしたものです。
(常に、高次意識のバックアップを信じていました)


半年ほど経ち、最初に開拓した営業所でのセミナーは、
6段階プログラムを終え、5分~10分程度の誘導瞑想メニューを行っていました。

意識の何かを教えるために、それを肉体の一部にフォーカスさせるよう誘導していたのですが、
段階を踏むにつけ、自らの手法そのものに疑問を感じるようになっていました。

親指に意識を集中してみて下さい。
そこにある筋肉や骨はどんな形をしているのだろう。
血管と、そこに流れる血液をイメージして…などと人々に問いかけながら、
解剖学的には無知な自分に気づきました。

身体の全細胞を耳にして…などと誘導しながら、
細胞の何かを知らない自分が情けなくもありました。
肉も骨も血管も、まずはその状態や働きを熟知していなければ、
説得力に繋がるわけがないのです。

そもそも意識とは何か。
感じてはいても、それを受容する器官の場所や、働きの全てが疑問でした。
瞑想で感じる眉間の振動や、
尾底骨から背中を駆け上る電気刺激(微細なパルス)のような感覚は、
果たしてどのようなプロセスで起きるのか。
私は肉体のメカニズムを知る必要に迫られていました。

セミナーを主導する力量不足に気づいた私は、
人体について学ぼうとあらゆる医学書を読み漁りました。
現代医学、中医学、アーユルベーダなど々……。
それらを乱読しながら、自らの選択すべき方向性を探っていたのです。

中でも中医学の経絡やツボに惹かれました。
瞑想時に生じる振動の起点との、類似点が多かったからです。
それを学ぶに連れ、現代医学では説明のつかない人体への好奇心は
高まる一方でした。


まさに『瓢箪から駒』とは、このことです。
失業 → 印鑑屋 → セミナー → 人体への好奇心MAX

当座の生活手段として勤めた印鑑屋でしたが、
そこでの出会いが『なりたい自分』へと繋がっていきます。
行動さえすれば、“瓢箪から駒”が次々と出てくるのです。

行動は、思考と決意の結果です。
行動は、『私はこうなる』の宣言です。
すると、宇宙のバックアップ機構が発動します。
瓢箪の小さな口から、いろいろな駒が出るんですねぇ。    


オバちゃん、鍼灸師になりたくて専門学校に行ったわけではありません。
単に、詳しく人体を知りたかっただけなんです。
                               次回につづきます。(@^^)/~~~



9000回以上シュートを外し、
300試合の勝負に敗れ、
勝敗を決める最後のシュートを任されて
26回も外した。
人生で何度も失敗した。
それが成功の理由だ。 マイケル・ジョーダン



ポチが、励みになります!…(*´~`*)。o○


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触発

 10, 2017 04:35
仲良しイルカ


一週間ほど前、鹿児島で暮すSさんから便りが届きました。
パソコン教室に通ったという、ワード打ちの美しい手紙でした。

Sさんは営業会社の元同僚で、確か70歳はとうに過ぎて……。
(*′☉.̫☉)…ありゃ、歳は忘れました。
京都出身だった彼女が九州男児と恋に落ち、
駆け落ちした先が博多の街でした。

ところが、その熱愛は数年で崩壊。
以来、シングルマザーとして、わが社の博多支店に勤務したことで、
そこに出張していた私と、知り合ったのでした。

Sさんは、顧客のアフターフォロー専従者でした。
大阪営業所の所長と、本社管轄の顧客相談室長を兼任していた私の役割は、
全国の拠点に在籍する営業員や、アフター専従者を教育して、その質を高めることでした。

やがて、互いのプライベートな会話をも楽しむようになり、
私はよく、『♪京都から博多まで、あなたを追って~♪』…などと、
彼女の熱愛を冷やかしたものです。
十朱幸代に母性を加えたような……。
男なら誰もが惹きつけられるような、魅力的な女性なんです。

Sさんは心根の優しい女性で‥…。
いや、底なしに優しすぎて、その人生は波乱万丈でした。
結婚 → 離婚 → シングルマザー → 子供たちを養育

その後、再会のいきさつは知りませんが、
60歳を過ぎた頃、駆け落ちした元の夫と再婚。(情に絆された?)
元夫の故郷だった鹿児島で平和に暮らしたようです。(数年間)

その後、娘夫婦が離婚し、その子供たちの面倒をみることに。
再婚と引っ越しを機に方向転換した、ヘルパー業を続けながら、です。
仕事と子育てを両立する日々に、夫が癌に侵されました。

2013年、夫を失ったばかりのSさんに、再び試練が訪れます。
中二になった孫の、登校拒否、引きこもり状態が三年も続き、
仕事の疲労と、家庭内のストレスから、泣き暮らす日々だったそうです。
(娘は再婚?‥‥私なら、子供は娘に引き取らせますが…)

見かねた親族が話しあって、息子(Sさんの長男)が中二の男子を引き取り、
現在は小6の孫と二人暮らしで、やっと自分を取り戻せたと、書いてありました。

で、その続きが凄いのです。

介護福祉士の資格をとって現役続行、パソコン教室に通い、
新たにカウンセラーの勉強を始めた、というのです。

(◎ー◎;)……o(;_;)o……٩(ˊᗜˋ*)وイエーイ でした。

ちょっとおこがましいのですが……。
Sさんは長年『風ちゃんが目標』みたいに思っていたようで、
見事に、その目的を達成し、今では公私ともに風ちゃん(私)を追い越しました。
それこそオバちゃんは、触発される側になった、というわけです。

営業所長をしながら学業に励んでいた時代の仲間で、
もう一人、同じような道を歩んだ女性がいます。(同級生)
自営業者の妻 →45歳で離婚 → 興信所勤務 → 営業
この女性の、バランスのとれた社会性を見込んで採用しました。

私が国家資格を取ると、その女性はなぜか、
通学に使っていた私のカバンが欲しいと言いました。
お古なのに(・_・?)……でしたが、秘めたものがあったのです。

去年、10年ぶりに電話があり、こう言いました。

『母の介護とかいろいろあったけど、介護福祉士になって…。
今も現役で働いてんねんよぉ。ほんま、風ちゃんのおかげ。
近々、絶対、会おね!』

(。・?_?・。)…(◎ー◎;)……これには仰天!
またしても、私が触発されたのでした。

オバちゃん、ず~と、友達はいないと思っていました。
とくに神秘体験や、幽体離脱などが続くと、
ふつうの人との会話ができなくなったりして……。

過疎の村に12年もいて大阪に戻ったときは、
それこそ、プチ浦島太郎状態でした。

現代医学にさじを投げられた難病や、
精神疾患の患者さんの施術で“燃え尽きた”感が強く、
1年ほどはボ~としていました(ジム三昧、クレイ遊び)
かつての仲間は遠方の故郷にUターンしたり、亡くなったり。
残っている昔の仲間とも、いまいち交流意欲が湧かなくて……。

ですが、わからないものですねぇ。
自らの夢を叶えた前記の女性二人も、ですが、
顧客だった三人の女性とは、なぜか今も続いています。
一人はソウルメイトだと知り、一人は相談役として求められ、
もう一人は、10数年、佐藤錦(サクランボ)を送り続けてくれてる元顧客の女性。
偶然、ブログを読んで、私だと気づいたようです。

ふだんは何年も‥‥。
いいえ、10年スパンで音沙汰ないのに、
触発し合える関係って、ステキですねぇ。
こんな尊い関係はないと思うほどに……。

ブロガーも……。
相手が何者か、まったく判らないのに、
触発し合える存在って、いいですねぇ。
少しづつ、互いを知り続けられたら、
もっと、いいですねぇ♪( ´ー‘)(´ー‘ )♪


ポチが、励みになります!…(*´~`*)。o○


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今さらの電磁波

 06, 2017 14:40
電磁波四


20年ほど前、オバちゃんは高速道路近くのマンションの7階に住んでいました。

日によってですが、その部屋では不思議なことが起きました。
・留守電が勝手に作動する。
・テレビのスイッチがかってに入る。
・買ったばかりのFAXの、印刷スペースが黒ずんで使用不可に。
・築20年経ったマンションの天井部分でラップ音。

((((;゚;Д;゚;))))カタカタ …ポ、ポルターガイスト現象? 

やがて身体的な変化に悩まされるようになりました。
・習慣だった夜の瞑想時に、首が、かってに回る → 右に回転して気分が悪い。
・ベッドで寝ていても、電車を待っていても、所かまわず、めまい、めまいの連続。
・仕事中にもめまいがして吐きそうに。

(*′☉.̫☉)…ストレス? ま、まさかのメニエール症候群?

販売マシーン状態だったので、そう思いました。
で、大阪府立大学病院へ直行。
検査漬けになりましたが、メニエールではなく、
『自立神経性めまい』という診断で、薬が処方されました。

(´-﹏-`;)……もちろん、薬は廃棄しました。
現代医学って、原因が特定できないと、
必ず『自立神経』のせいにするからです。(●`∧´)

どうしたもんじゃろのうと、真剣に悩んでいるとき、
たまたま、報道特集を見ました。 


ある集落に起きた異変の、現地レポでした。

その村では頻繁に、地震でもないのに引き戸や窓ガラスがガタガタと揺れ、
戦国武将の怨念や、たたり説が飛び交ったといいます。
ある主婦などは、倦怠感や貧血、頭痛、目や鼻からの出血など、
身体的な異変が生じて救急搬送されるはめに。

しかも、その現象は、他の村々や地方都市にまで広がり、
ついに専門家による調査が行われました。

意外にも、原因は音波(低周波)でした。

村の近くを走る高速道路の高架下では、走行する大型車の重さや、
スピードに激しく振動して6~7Hzの低周波が発生。
村全体に伝播していたというのです。

もっとも、その現象は高速道路の高架下とは限りませんでした。
ダムから放水される水圧と、滝壷の間に発生した低周波によって、
怪奇現象に曝された村もあったそうです。

人の耳で聞こえる音は、2~20Hz(1秒間の振動が20~20000回)
までだ、と言われています。
6~7Hz程度の音なら生活音に紛れて聞き分けられず、
怪奇現象説が浮上したということでした。


(◎ー◎;)…低周波!ポルターガイスト……。
なるほど、腑に落ちた、と思いました。

門真市を貫く外環状線に沿った高速道路は、
連日のように多くの大型トラックが走ります。
オバちゃんの部屋は7階。
その排気ガスでベランダが黒ずむほどの距離も、ですが、
南向きの窓は、その振動波をまともに受ける位置にあったのです。

で、結局……意を決して引っ越しました。
『あべのハルカス』の近くで、地下鉄を降りて徒歩4~5分。
校区に指定されている街の、緑の多いマンションの一階に…。
するとどうでしよう。
3ヵ月ほどで、症状の全てが消失したのでした。

あのとき、薬を飲まなくてよかったと、心底、思いました。
精神安定剤は、神経系を狂わせるだけですから‥‥。


ですが現在、もっとも注意しなければならないのは、
電磁波の健康被害です。


その前にちょっと注訳を入れます。
音波と電磁波って、どう違うの?
そんな疑問が浮上するでしょうから……。

音波……気体・液体・固体など、物質がなければ伝わらない。
      低周波、超音波ともに音波の一種で、人の耳には聞こえない。
      
      ★よくある低周波の被害      
     
      ・肩こりや耳鳴りがひどく、手に力が入らない。
      ・家にいるときのみ夜寝られないため、寝坊を繰り返す。
      ・特定の場所で寝ていると寝起きが非常に悪く、起き上がることが
       出来なくなってしまう
      ・付近の住民が機械を設置してから腹痛が続く
      ・ストレスがたまりうつ病を発症した
      ・騒音が気になるため防音対策をしたが改善しない
      ・耳が腫れて頭が痛い
      ・吐き気が止まらず目がちかちかする
      ・圧迫感を感じ押しつぶされるような感覚を覚える。
      ・怒りっぽく短気になった
      ・いつも心が休まらない
      ・家を離れると症状が改善する


電波……電磁波とも呼ばれる。
      電場と磁場が交互に揺らぐ波のうち、周波数の低いものを言う。
      たいていの物質、空気中、真空中でも伝わる。
      1秒間に約30万km進む(ハイスピード)
      光やマイクロ波、X線なども電磁波。
      (X線使用設備は数10㎝のコンクリート壁で覆うが、
      知人の検査技師は、アトピーと体調不良で転職した)


ここからは、13年前に調べて書いた、過去記事に重複しています。
今どきのポルターガイスト
現在、電磁波がらみのデーターは膨大な数になり、様々な本が出ている一方、
それに反論する学者もいます → 通信関連企業から依頼される?


私が調べた13年前のデータ……続けます。

WHОの下部機関であるIARC(国際がん研究機関)は、
2001年6月にフランスのリオンで下記のことを発表しました。


電磁波の健康被害(IH器機、携帯電話など)
・50~60ヘルツの極低周波磁場は、人体への発ガン可能性あり
・常時平均0.3~0.4クロテスラ(テスラは磁界や磁石の強さを表す単位)
 以上の電磁波にさらされていると、小児白血病の発症率が2倍になる。

自閉症の増加  
        1970年代……1人/10,000人
        1980年代……1人/1,000人
        1990年代……1人/500人
         2006年 ……1人/156人 
         2011年 ……極端に増加 米国(261万3000人)で、次いで日本が141万1000人
          
                 ★脳神経障害を持つ新生児は6人に1人とも言われている。

●電磁波過敏症の増加
 現在、めまいや吐き気、だるさなどを訴える電磁波過敏症という
 現代病が急増しています。

電子レンジ
1秒間に24億5千万回振動する電磁波、マイクロ波を発生させる。
その振動によっ食品は分子、原子レベルで深刻な影響を受け、
自然界には存在しない構造異性体が出来てしまうようです。

アメリカスタンフォード大学の医師と研究グループは、
電子レンジが免疫力にダメージを与えることを発表。

スイスのハンス・ヘンテル博士によると、
電子レンジは食物の栄養成分にダメージを与え、
それを食べた人の血液にも悪い影響を与える。」と指摘しました。
(ヘモグロビンの減少、(悪玉)LDLコレステロール増加)

ノーベル化学賞を受賞したライナス・ポーリング博士によると、
電子レンジで調理された食品のタンパク質は、
L型アミノ酸がD型アミノ酸に変化しており、代謝不可能となっていて、
それが原因極めて有害な活性酸素の発生が促進される、と警告しています。

レース鳩にも影響
 迷って帰ってこれないレース鳩が、世界中で増えていると報告されています。
 電磁波は、鳥の方向感覚を狂わせる可能性が高いということです。

電気毛布
・妊娠初期(3ヶ月)に、電気毛布を使用した女性から生まれた子供に、
 先天異常児が10倍  (アメリカ、デクソン・リー論文)               
・愛用していた妊婦の異常出産は6倍 (マサチューセッツ工科大学の調査結果)

ヘアードライヤー
 ヘアードライヤーレベルの電磁波を浴び続けると、流産のリスクが6倍以上に高まる

高圧線
・高圧線の近くに住むと小児白血病などになる危険性が高い。
(欧米などで大規模に調査)
・高圧送電線の近隣に住んでいる場合、電磁波が強ければ、
小さい子どもほど小児ガンになりやすく、
特に白血病の多発が報告されています。
電流から生じる電磁場の被曝が長期にわたることで、
悪影響を及ぼすということが認知されたのです。
  
 ※日本では電力会社などにより電磁波問題が否定され、
   欧米に比べると対策が進んでいないのが現実。


オバちゃんの姪っ子は、地価の安さが魅力で高圧送電線の傍に家を建てたのですが、
なぜか関西電力から200万、もらったそうです(口封じ?) 
それを聞いたのは築後10年……結局、忠告めいたことは言えませんでした。
            

便利さと抱き合わせのリスクを背負わないために、
有害な放射線や、磁気、低周波から身を守らなければなりません。
放射線技師の寿命は短く、ガン羅患率が高いというデーターもあります。

セラミックの歯冠、精密機械や時計の発光ダイヤル、レコードや、
写真機器のクリーニング剤(静電気防止剤)などの多くに、
放射性物質が含まれています。

それにも増して、最も注意すべきは温泉かもしれません。
地中からしみ出る天然の元素であるラドンは、無色無臭の放射性ガスです。
アメリカでは年間2万人が、ラドンによる肺ガンで死亡しています。

とはいえ、温泉人気は高まる一方のようです。
癒し効果はもとより、泉質によっては皮膚病や痛みが改善するからでしょう。
ですが、盲信は禁物かもしれません。
某温泉の水質偽装事件が語るように、同じ温泉でも日々刻々、
湯の色や、ガスの成分が変化しているからです。


精神状態が、神経系を通して免疫系を弱らせる、ことにも増して、
注意すべきは、低周波、電磁波、高圧線の被害です。
“見えない”“感じない”からこそ、怖さを認識しましょう。

あなたの住環境をチェックし、着信するとき最大になる携帯電話の電磁波
から、身を守りましょう。
今、大流行しているスマホなどは要注意。
子供の脳なら……(◎ー◎;)
小さな電子レンジが回っている状態に匹敵するようです。


病院で『うつ病、軽いうつ、自律神経失調症』などと診断されたとき、
自宅のエコキュート(オール電化)を疑ってみて下さい。
また、高圧電線、携帯電話の受信塔などをチェックすることも大切です。

友人が様々な不定愁訴で苦しんでいたので、エコキュートの見直しを勧めましたが、
反って叱られ、疎遠になってしまいました。
長年にわたり、何度も夫に頼み込んで、やっと改装した台所だったらしく……。


著名な医学博士のアドバイスなら、耳を傾けもするのでしょうが、
所詮、鍼灸師……しかも親しい間柄となると、こんなもんなんですよね(´-﹏-`;)
だから……電磁波に関して知識を持ったドクターはほとんどいないと、
前置きもしたのですが……。


鍼灸オバちゃんの臨床例
小川村で鍼灸師してた頃の話です。
強烈な目まいと、吐き気で救急搬送された私の患者さんがいました。

一週間ほど入院したのち、自宅に戻ってからも体調が改善せず、定期的に通院。
精神安定剤などを飲んでいました。

医師から「これは繰り返しますよ」と、言われましたが、
原因については説明されなかったそうです。
(日本では電磁波の知識を持つドクターがほとんどいない)

安定剤を処方され、それで胃の調子が悪くなり、彼女は、わらにもすがる思いで
鍼灸施術に来られました。

話を聞いてみると、オール電化に変えて数年。
夜間電力を蓄積する機械の、隣の部屋で寝ているそうです。

電磁波のやっかいな部分は、
人によって感受性が違うところにあります。
敏感な人は救急搬送される事態になっても、
家族全員に症状が出るとは限らないわけです。

自律神経のバランスを正す施術をすませてから、
「だまされたと思って、電力を蓄積する機械から、
もっとも離れた部屋で寝てみて下さい!」
と、アドバイスしました。

以来、患者さんの症状は再発せず、元気に暮らしています。

それ以外にも、高圧電線の下で暮らしている村人(70歳)が、
突然、うつ病を発症した、などの情報が耳に入ってきました。
北アルプスの眺望に秀でた、緑深い村で、ですよ。

前記の、症状が消えた患者の紹介で、施術の依頼を受けることもありましたが、
電力会社から、毎月20万の補償金をもらってる、とか聞くと、
大抵は、やんわりとお断りすることが多かったです。

現金収入の少ない村人にとって、20万は奇跡の収入です。
施術によって自律神経のバランスをとったとしても、
引っ越さない限り、症状は繰り返す、と思ったからです。
(村人は絶対に、先祖代々の家を空けたりはしない)
辛いところですが、見て見ぬふりするしかないのです。


ネットで『電磁波の健康被害』を検索しましょう。
被害に関して反論する学者とかは無視ください。
たいていはメーカーの回し者ですから‥‥。

とにもかくにも、日本は利益優先国。
シェア100%になるはずのジェネリック薬品が思ったほど拡散しないのも、
病院と薬品会社の癒着構造が根深いわけで、
超多忙な医師をはじめ、得にならない研究に邁進する科学者なんて、
いないと思った方がいいですよ。
この問題は、自分で自分や家族を守るしか方法はないのです。
レンジは、セットしたら、その場から1~2mは離れるとか‥‥。

イギリスでは、陸上に設置した風力発電機を撤去。
距離をおき、海上に設置する工事が行われています。
ヨーロッパでは、携帯電話は絶対に子供に持たせませんし、
ロシアなんて、電子レンジ、禁止みたいですよ。
IT機器飽和状態の日本。
今では屋内、屋外ともに隅々まで、Wi-Fi電波が飛び通っています。
超便利であり、超危険でもあるわけです。

そうそう、ポケモンGO……。
(*′☉.̫☉)おっと、口が裂けても言~えない!
短時間で、……ネ!(^^;)


『電子汚染(電磁波)は、
今世紀最大の人工的な汚染となるでしょう。
なぜなら、何も感じないし、何も見えない危険だからです』
  ★アンドリュー・ワイル博士
(10年前の博士の見解) 


(o´_`o)ハァ・・・正直、こんな記事は疲れます。
ここ10数年、なんらかの精神疾患や、不定愁訴、癌発病の多さから、
誰かの、なにかの役に立つかもしれないと書いたのですが、
便利な暮らしの陰に潜む、とんでもない闇に向かい合って、
無駄な抵抗をしているような、自分を感じてしまうんですよねぇ(×_×;)



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足元の叡智

 03, 2017 04:00
風を待つ
  旅立ち/タンポポの綿毛 / 撮影 風子


タンポポの綿毛は、じつにユニークで美しい。

遠目には、可愛らしいぼんぼりの群落に観え、
近づくと、とんでもなく繊細な芸術品に観えます。

数㎝まで近づいてまじまじと観察すれば、
しばらくは目が離せなくなります。
あまりにも緻密で優雅で、用意周到な作りをしているからでしょうか。
観れば、観るほど「参ったなぁ…」と感動すること請け合います。

種から伸びる細い軸のようなものが、パラシュート形の冠毛に続きます。
それこそ消防の放水、それも飛沫のような微細な毛が規則正しく並んでいて。
なにかの振動や、微風などを効率よく利用できるように、
ひとつ、ひとつの種が、自分の番を待っています。
人知れず、淡々と旅立ちの風を待っているのです。

タンポポの葉に含まれる成分に、C型肝炎ウィルスを抑制する効果があるようです。
また、根には健胃・利尿・催乳などの効果があり、
全草を乾燥したものは、蒲公英(ほこうえい)という生薬として用いられます。
解熱・発汗・健胃・利尿などの作用があるからだそうです。

もののない時代、タンポポの根は乾燥させて
タンポポコーヒーとして飲まれたようです。
アメリカでは今でも、全草を利用して滋養酒にしているらしい。

雑草は、とてつもなく繁殖力が強い。
しかも、薬草としての働きに満ちています。
誰もが無償で利用できるように、神さまが創造したのでしょうね。

足元の自然に飽きてか、
人は身体に良いものを求め続けて、流行を追いかけます。
ファイバードリンクがもてはやされたかと思えば、
ウーロン、杜中茶、黒ウーロン、アシタバ、モロヘイヤ、イタリア野菜などなど……。

人は、その土地の恵によって生かされるというのに、
腸の長い日本人には、端から必要な野菜が与えられているというのに、
食べ物までが、ファッション感覚の流行に振り回されるわけです。
やがて飽食の反動として、スローフードがもてはやされ、
さらにマクロバティック食なるものに憧れる人々が増えました。

意識の振り子運動は、延々と巡ります。
いつしかマクロバイオテック食は飽きられ、ファーストフードが甦ることでしょう。
本物の味を知らない世代に、理屈は通じないでしょうから。

まずは、身近な叡智を知ると楽しいですよ。
それを体感し、感動すると心が躍動しますよ。
幸せも道理も“山の彼方の空遠く”ではなく、
足元に広がっているのだから……。



来る春に向かって,感動ものの動画を紹介しましょう。
植物写真家の埴沙萌(はに・しゃぼう)さんのドキュメンタリー
NHK「足元の小宇宙~82歳 植物写真家と見つめる生命~」より
足元の小宇宙

85歳の絵本作家  甲斐信枝さんの世界も素晴らしいですよ。
2016年11月23日に放送され、大反響を呼んだ作品です。
ここで動画が見られます。
足元の小宇宙


そうそう、遅ればせながら、超レアな号外があります。
10年前に放映され大反響だった『プラネットアース』。
再びBBCとNHKの共同制作で、『プラネットアースⅡ』が始まりました。
撮影機器の進化(手ぶれを防ぐカメラ、ドローンなどを駆使)で、
それはもう驚嘆の映像ばかりです。(2016/12/25 プロローグ)
次回は1/29(日)PM9時~です。
プラネットアース Ⅱ


人生は人生が与えて くれるものを
健全に満喫する以外に目的はない。
人生が提供してくれた
すべてのものに注意の目をむけるように つとめてごらん。
人生には少しも素晴らしいことがなく、
危険なことばかりでいっぱいだと思いこんでいる。
潮の音も耳に入らなければ夜の香りも感じない。
歩いていることも、
ほんとうに「見る」とは どういうことなのかの認識もない。
呼吸することも楽しまない。
きみは、いまは催眠状態にいるんだよ。

もし、人生やその瞬間が美しいと感じはじめたとしたら
そのひとは目覚めはじめているんだ。

目覚めているひとは、人生はすばらしい天国であることを知っていて
瞬間、瞬間を満喫することができる。
           (アミ三度目の約束)




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『知』の行方

 01, 2017 06:00
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします‼ ( ^^)人(^^ )


『酉年』にちなんで、世にも不思議なニワトリ画像をチョイスしました。

実は去年の暮に、年賀状に使うニワトリ画像を検索していて、
たまたま発見したニワトリ?‥‥いえ、珍獣たちなんです。
新春にはふさわしくない話題ですが、ご容赦を……<(_ _)>


鶏⒉
(*′☉.̫☉)リスの遺伝子混入?

毛のないニワトリ
(*′☉.̫☉)加工を簡単にするための毛のないニワトリ

恐竜ニワトリ
(´-﹏-`;) これはもう、開いた口がふさがらない

チリ大学のアレクサンダー・バルガス氏によると、
ニワトリの胚において、脚の初期の成熟を阻害すると、
脚の形が恐竜の形に先祖返りする」と説明。
結果として、恐竜の脚を持ったニワトリの胚ができたということです。
(ニワトリは恐竜の子孫のようです)
で、未来的には恐竜をつくるというから驚きです。
珍獣園、あるいはジェラシックパークでも開園するんでしょうかね。

遺伝子操作産業は拡大し、今では……。

●2倍の早さで成長するシャケ
2013年11月に米国ではすでに市場に出ました。
このシャケが川や海に放たれたら、
交尾によって、巨大化した新種が生まれる懸念があるそうです。

●人の母乳を出す牛
牛が胎児の時に、人間の遺伝子を組み込み出産させるというもので、
中国で市場に出す試験段階。
アルゼンチンでも市場化進む。

●猛毒を出すキャベツなどが作られています。
猛毒を合成するサソリの遺伝子を組み込んだキャベツは、
イモムシが一口でも食べようものなら、即座に死に至るという恐ろしい代物。
メーカーによる説明の、人体に無害って信じられませんが……。

遺伝子操作の食品業界、何が恐いって、規制がないんですよね。
ヨーロッパでは、遺伝子組換原材料の使用を禁止している国も多いですが、
日本は野放しなんですよねぇ。(o´_`o)ハァ・・・


さて、クローン羊、ドリーを覚えているでしょうか?
1996年7月5日にロスリン研究所で生まれ、世界が騒然としました。
そのドリー、6歳で安楽死させられました。
5歳で関節炎発症、肺疾患、感染症などにかかっていたそうです。
(羊の平均寿命10~12年、18~20年生きる羊もいる)

それでも現在、牛、豚、マウス、山羊など数百のクローン動物が
世界中に存在しているようです。
健康なものもいますが、器官の肥大する奇形があって胎内で死亡したり、
誕生直後に死んだり、中には通常の2倍近い大きさで生まれた例もあったようです。

もっとも、犬や猫のクローンはビジネス化されて10年が過ぎました。
愛するペットの遺伝子を使って、2代目3代目をつくるそうですが、
その費用たるや、(*′☉.̫☉)800万円~数千万円。
イギリスのある夫婦が、2500万円で、亡くなった愛犬のクローンを注文。
間もなく届けられるというから驚きです。

これらの事実は、まるで映画『バイオハザード』の世界ですが、
猫の場合は、アリスのコピーのように“瓜二つ”とはいかないようです。
ですが一方、遺伝操作で、暗闇で光る猫が登場しているようです。

クローン業界も、恐ろしいです。
遺伝子操作と同様に、規制がないって、間違ってないですかぁ。
今のところ珍獣や、恐竜ですが、水面下で、クローン人間、つくりませんかねぇ。
プーチンや、金正恩、大富豪たちと、そのファミリー御用達の? ((((;゚;Д;゚;)))) (´-﹏-`;)


最近、スーパーで買い物していて、ふと恐怖を感じます。
『遺伝子組換原料を使用していません』って、わざわざ書いてあるんです。
加工業者のプライドをかけたような説明が、ですよ。
ということは……。
遺伝子組換原料って、明記義務、ないんですよねぇ。


とはいえ、研究者の視点に立てば、ですが……。
これほど刺激的で、魅了される分野はないかもしれません。
植物の世界ではすでに常識のバイオテクノロジーですから、
対象が動物に変わっても、罪悪感などは感じないかもしれません。
むしろスーパーアニマルの生みの親として、神気分に浸ってたりして……。


『知』には、端から矛盾が内在しているようです。
矛盾に満ち溢れているからこそ、情熱的な研究者が生まれ、
情熱的であるがゆえに、間違いだらけの研究者が生まれる。
ですが、間違いだらけであるがゆえに、
ある視点において、愛すべき人々なのかもしれません。
『知』は、多くの失敗や挫折を繰り返して、
やがて『叡智』に到達する可能性を秘めていますから……。


それにしても神よ……地球人の『知』は、
どこへ向かおうとしているのですか?



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