ビッグマン

 15, 2015 13:16
ワァ~オ! 守護霊にサポートされた(・_・?)


鍼灸科の受験科目は国語と生物、小論文だった。

生物は、高校の3年間に学んだ内容から出題されるということだったが、
20数年ぶりに見た教科書のレベルは高く、練習問題さえ解けなかった。
そこで仕事を辞め、半年間だけ受験勉強に集中することにした。
生物に関しては、教科書をまるごと理解する必要があったからだ。

食事と睡眠時間以外は、勉強に集中した。
生物の教科書が理解できると、医師や、看護師の国家試験問題に挑戦し、
鍼灸科の何年分もの試験問題を試した。
その猛烈な意欲を10代で発揮したとしたら、東大にだって入れたかもしれない。

「自分にできる最善を尽くしました。バックアップ……よろしくね」 

受験の前夜、早々と寝床に入り何者かに宣言するように呟いた。
精神安定剤に匹敵する呪いである。
それを唱えるとスムーズに眠りについた。


夢を見ていた。
グランドの片隅にあるベンチで友人と雑談に耽っていたのだが、
辺りが急に暗くなって静寂に包まれた。 

「生物の出題に関わる三つのポイントを見直せ……」 

誰かが耳元で囁きかけた。

私はなぜか、反射的に飛び起きていた。σ(◎◎;)

指示されたのは、ショウジョウバエに見られる遺伝子組み替えパターン、
同化と異化、浸透と拡散だった。
確かに、完璧に理解していなければ引っかけられる怖れがあった。

それらを念入りにチェックして再びベッドに潜り込んだ。
(ビッグマンだ……ありがとう) 
その存在に意識を集中すると、多幸感が押し寄せてきた。(*´~`*)。o○


試験会場で答案用紙を開けたとたん、全身に鳥肌が立った。
夢の中で指示され、見直した部分の全てが出題されていたのだ。
私は震える手でマークシートを塗りつぶしていった。


私の内に宿り、支えてくれる者の存在を強烈に感じたのは久しぶりだった。

試験問題のように夢の中で囁かれることもあれば、
ひどい肩こりを抱えて眠り込んでいるときなどは、
大きな手が伸びて肩井というツボを指圧してくれたりもした。
あまりの気持ちよさに「ありがとう、楽になった」 と礼を言いながら目が覚め、
肩に残る指圧感のリアルさに、驚いて飛び起きたことさえあったのだ。

指の太さと力強さを思えば大男であり、
直感や閃きを与えてくれる賢者にも思えたことから、
その存在を、心密かにビッグマンと呼ぶようになっていた。

ああ、ビッグマン……。
過去生で、私たちはどんな関係だったのだろう。


守護霊、守護天使…呼び方はなんでもいいが、
私たちは皆、その存在に守られている。
静寂の中で、その存在を意識してみよう!

『九死に一生』経験をもっている人は多いことだろう。
それを『ラッキー』ですませず、『ありがとう!』と
感謝することをお勧めしたい。

感謝の言葉を連発すれば、
守護霊さんたちはメチャクチャ、
頑張ること、請け合いますよ。

次回、ビッグマンとの関係が明らかに……。



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